【中央線の謎】ジブリ作品のモデルがゴロゴロある街があった

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4月14日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして中央線をピックアップ。「中央線が大好き!」と題し、中央線沿線のグルメ、カルチャー、気になるスポットや、中央線沿いに住む満島ひかり、森本レオ、林家たい平らのインタビューなどを掲載している。今回取り上げる中央線の駅は東小金井。あの有名映画監督ゆかりの場所が数多く存在する東小金井を訪れた。

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『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』など数多くの傑作を世に送り出してきたのが宮崎駿監督&スタジオジブリ。三鷹市に「三鷹の森ジブリ美術館」があるため、「ジブリ=三鷹」というイメージがあるかもしれないが、スタジオジブリは東小金井にある。

東小金井駅から徒歩10分ほどの距離にある小金井公園内の「江戸東京たてもの園」は、宮崎監督が散歩をしながら『千と千尋の神隠し』のイメージを膨らませた場所。たとえば「子宝湯」は、湯婆婆が営む湯屋「油屋」のモデルのひとつになった銭湯で、脱衣所の坪庭は、千尋がカオナシを湯屋に招き入れてしまうシーンで見覚えがあるし、文具店「武居三省堂」の桐箱の引き出しが壁一面にギッシリと並ぶ光景は、釜爺が働く湯屋のボイラー室にある薬草箱の引き出しにそっくり。映画に出てきた場所を巡る、宝探しのような体験ができる。

また、東小金井駅北口の肉屋「肉のとんぺい」は、映画『コクリコ坂から』に登場するお肉屋さんのモデル店。スタジオジブリのスタッフが以前からコロッケを買いに来ていたことから、海と俊がコクリコ坂の下のお肉屋さんでコロッケを買うシーンに使われ、茶色のタイルが貼られたお店の外壁のデザインはそのまま作中に登場している。

宮崎監督は2008年に小金井市の名誉市民に選ばれており、まさに東小金井は街全体がジブリ博物館。ちなみに宮崎監督は、2010年に三鷹市の名誉市民にも選ばれている。

◆ケトル VOL.06(2012年4月14日発売/太田出版)

【関連リンク】
ケトル VOL.06

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。