“ファンタジーすぎる”と話題の青ヶ島 交通アクセス難易度は特A級

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6月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして“離島”をピックアップ。「島が大好き!」と題し、伊豆大島や隠岐諸島、瀬戸内海、五島列島など合計9つの島の自然、生活、文化、食べ物を紹介している。今回取り上げるのは、「ファンタジーすぎる」とネット話題になった青ヶ島。日本で一番人口が少ない自治体でもある東京都青ヶ島村は、たどり着くのがなかなか大変な島でした。

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ファンタジーのような島──そんなネーミングで「NAVERまとめ」まで作られているのが、伊豆諸島の最南端にある有人島・青ヶ島です。なぜファンタジーかというと、島の周囲が断崖絶壁過ぎて、遠目からは宙に浮いているかのように見えるため。さらに、世界でも珍しいという「二層式カルデラ」により、すり鉢状になった山の中にもうひとつプリン型火口がある、なんとも不思議な地形をしております。

青ヶ島は、たどり着ける人が少ない島としても有名です。その理由は、交通アクセスの難易度が冗談抜きで高いため。青ヶ島に行きたい人は、まず八丈島までフェリー(乗船時間14時間)か飛行機(飛行時間50分)で向かいますが、問題はそこからです。

八丈島から青ヶ島に行く方法は2つ。ひとつは、八丈島から定期運航している旅客船「還住丸」を使う船ルートですが、小型船なので、波が高かったり天気が悪かったりすると、すぐ欠航します。その就航率はおよそ4割!

そしてもうひとつは「東京愛らんどシャトル」というヘリコプタールート。船より運航率は高いので、島に確実にたどり着きたい人はこちらがオススメですが、毎日一便、9席なので、島に上陸できる選ばれし9人になるためには、誰かのキャンセルを待ち続ける根気と運、そして突然の運航中止を恐れない勇気が必要です。取材班は、3回以上のキャンセル待ちの末、ヘリのチケットを確保。取材最終日も濃い霧によりヘリが欠航し、滞在を1日延ばすことを余儀なくされました。

◆ケトル VOL.13(2013年6月15日発売)

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まさに絶海の孤島!東京都青ヶ島がファンタジーすぎると話題-NAVERまとめ

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。