赤塚不二夫邸居候時代のタモリ 小遣いもらいベンツ乗り回す破格待遇だった
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赤塚不二夫邸居候時代のタモリ 小遣いもらいベンツ乗り回す破格待遇だった

Amazonより
『ケトル VOL.16』 Charisma.com、伊賀大介、大根仁、大澤真幸、小島慶子、山本兼一、松岡正剛、…ほか

現在発売中の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして“タモリ”をピックアップ。「タモリ年表」「タモリ に学ぶ人生訓」「タモリ流料理レシピ」「タモリがわかる本45冊」など、タモリにまつわるありとあらゆる情報を紹介している。今回取り上げるのは、“タモリと赤塚不二夫の関係”について。共に時代を沸かせてきた2人の天才の関係性は、何とも不思議なものでした。

 * * *
「私もあなたの数多くの作品のひとつです」

これはタモリが赤塚不二夫の葬儀で読んだ弔辞の一文です。この言葉が表す通り、タレント・タモリは、赤塚不二夫なくして語れません。タモリと初めて出会った日にその才能に惚れ込み、そのまま自宅に居候させた逸話はタモリファンなら誰もが知るところでしょう。

当時、赤塚不二夫は4LDKの高級マンションに住んでいましたが、そこにタモリを住まわせ、自分は狭い事務所で生活しています。しかも毎月小遣いを渡し、愛車のベンツを自由に使わせるなど、その待遇は破格。それに対し、タモリは恐縮するどころか当たり前のように振る舞っていましたが、赤塚はそんなタモリを「堂々と居候しているのがいい!」と褒め称えており、そんな“献身的なバックアップ”もあって、タモリは上京からわずか1年足らずでデビューを果たします。

時代を代表する稀代のギャグ漫画家とデビュー前の素人芸人。本来ならば2人は師弟となるはずですが、両者の関係はそういった概念すら超越した深い間柄だったと想像できます。それを象徴する発言として、1999年に行われた対談(赤塚不二夫 対談集『これでいいのだ。』収録)は、こんなやりとりで締められています。

赤塚 「タモリと赤塚不二夫、彼と俺はね、ただ、あるときに出会ったってことだけで、それを自分で大事にしておけばいいだけなんだよ。俺が面倒をみたとか、みられたとかっていうことは一切関係ないんですよ。だから、勝手に生きてりゃいいし、こっちは勝手に死にゃあいいわけよ。だけど、死んだときは来てくれよな」

タモリ 「あんたのとこの葬式もメチャクチャだろうからなぁ。……楽しませてもらうよ」

図らずもおよそ8年後、それは現実となり、白紙の弔辞で古典落語『勧進帳』のパロディを披露したタモリ。対談では、居候生活について、「こんなもてなしぐらい、俺は当然受けていい人物だってのを見せないと、居候やってけないんですよ」と述懐している。

◆ケトル VOL.16(2013年12月14日発売)

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