新アルバム発売のレキシ 綱吉や光秀も登場の日本史歌詞の源泉は

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ファンク/ソウルのサウンドに乗せ、日本史をモチーフにした歌詞を歌い上げる「レキシ」が、6月に4枚目のアルバム『レシキ』をリリースした。今作も、『僕の印籠知りませんか?』『年貢 for you』『キャッチミー岡っ引きさん』など、日本史を題材にした楽曲を作り上げた「レキシ」こと池田貴史だが、アイデアはどこから溢れてくるのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.114で、池田はこのように語っている。

「よく『次から次へとネタがつきないですよね』みたいなことも言われるけどさ、産みの苦しみはもちろんあって。でも、まだ自分が面白いって思えてるから、新しい曲も出来るんだろうね。歌ってみたいワードやモチーフはそれこそたくさんあるし、そこにメロディーとテーマをあわせれば、ちょっとした曲はできると思うんだよね。だけどそれを、ストーリーも含めてさらに膨らませて、いかに自分自身が面白がれる内容に転がしていけるかが難しくて。でも今はまだ苦しみながらも、それを楽しめてるなって感覚はある」

一見、無制約のようでありながら、池田の中では「史実に基づいたもの」という縛りがあり、「たとえば銭形平次みたいにまったくの架空の人物は扱わない」のだとか。そもそも、「なぜ、歴史」なのだろうか?

「たとえば城に行って何が面白いかって言ったら『この石垣を実際に運んだ人いるんだ』とか『この本丸を攻めようとしたのか』とか想像することが楽しみだからさ。それは昔からやってたし、曲作りの種にもなってる。そういう意味では、歴史が好きになったと同時に、知らず知らずのうちに、歴史の上で妄想することを楽しんでたのかもしれないね」

最新作には持田香織、ハナレグミ、怒髪天、いとうせいこうらが参加し、楽曲には徳川綱吉、明智光秀、大塩平八郎、武田勝頼ら歴史上の偉人から、飛脚、足軽、岡っ引きらまで、歴史を彩った幅広い人物が登場。そのラインナップの広さを見る限り、まだまだ池田のネタは当分尽きなさそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.114(2014年6月12日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.114

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。