PC使わぬウディ・アレン監督 コピペはハサミとホッチキスで処理

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10月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして“ウディ・アレン”をピックアップ。「ウディ・アレンが大好き!」と題し、ウディ・アレンにまつわるありとあらゆる情報を紹介している。今回取り上げるのは、ウディ・アレンが愛用する“タイプライター”ついて。彼の名作の数々は、すべて1台のタイプライターから生まれました。

ウディ・アレンは朝起きると、真っ先にベッドの上で頭に浮かんだアイデアをメモに書き付けます。ただ、アレンの文字はとても独特で本人にしか読めないため、タイプライターが仕上げに欠かせないのです。

アレンが愛用しているのは、西ドイツの「オリンピア・ポータブル」というメーカーのタイプライター。ギャグ・ライターとして新聞投稿を始めた16歳の時、40ドルで購入しました。その決め手は、とにかく壊れないこと。販売店の店主に「どのくらい?」と聞くと、「少なくとも、あんたが死んでも壊れないね」と言われたそうです。

このタイプライターは購入から60年以上が過ぎた今も、日々アレンの作品を生み出し続けています。なお、アレンはパソコンを1台も所持しておらず、コピー&ペーストは原稿を直接ハサミとホッチキスで切り貼りして処理しています。

アレンは、自分の過去作に対する評価がいつも辛口なことで知られていますが、タイプライターで原稿を清書しているときは、「どんな映画でも『市民ケーン』のような傑作に感じられる」と、けっこう前向きなのだとか。ただし、撮影が進むうちに「こんなものか、と現実が見えてくる」そうです。

◆ケトル VOL.16(2014年10月15日発売)

【関連リンク】
ケトル VOL.21

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。