おはすたの「おーはー」 きっかけは制作スタッフの思いつきだった

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1997年から放送されている子供向け朝の情報番組「おはスタ」は、科学の実験コーナーや本当にあった不思議な話、クイズなど、子供の知的好奇心を満たすコンテンツ。テンポがいいから見ていて面白く、大人も楽しめます。案内役の「おはガール」も毎回話題で、アイドル好きの大人たちからも注目される「おはスタ」には、過去にベッキーや蒼井優も出演していました。

ところでこの番組といえばあの挨拶。司会の“山ちゃん”こと山寺宏一をはじめ、登場する人たちが、毎朝必ず発する「おーはー」の挨拶は、放送が始まった1997年の流行語大賞の候補になりました。さらに2000年にはSMAPの香取慎吾が番組に出ていたわけではないのになぜか「おっはー」を連呼。その後“慎吾ママ”に扮して歌った歌も大流行し、「おっはー」は、その年の流行語大賞を獲得するほど日本全国に一気に広まりました。

それだけ支持されているこの挨拶は、実は制作スタッフの思いつきの一言。実際に声に出してみると心地よい響き! ナイスセンスなこの挨拶を番組で使ったら大ブームになり、テレビ東京はついに日本の小学生の挨拶を変えるという偉業をはたしました。ちなみに正しい発音は「おーはー」。「おっはー」は香取慎吾が勝手に小さい「つ」を入れて発音したことから広まったそうです。

なお、山寺が(おはスタが放送されていない)実家・宮城に帰り、「おーはー」とやったところ、慎吾ママのパクリだと言われてしまったそう。元祖なのにパクリだと非難される自虐エピソードを、笑い話としてラジオで披露しています。(文中敬称略)

◆ケトル VOL.22(2014年12月12日発売)

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ケトル VOL.22

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。