小6で結成のガールズバンド「たんこぶちん」 バンド草創期を述懐

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5人組ガールズバンド「たんこぶちん」のセカンド・アルバム『TANCOBUCHIN vol.2』が、1月28日に発売された。このバンドは小学5年生の頃、先輩が演奏する姿に憧れた少女が幼なじみに声をかけ、6年生の時に生まれたもの。佐賀県唐津市出身の少女たちは、どうやって成長してきたのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.118で、メンバーはこう語っている。

MADOKA(ヴォーカル、ギター) 「(小学校の)放送室の横に防音室があって、そこに横井先生(先輩を指導していた先生)がアンプやドラム一式を全部持ち込んでくれたんです。練習場所はそこ。最初にコピーした曲は、チャットモンチーの“バスロマンス”でした」

YURI(ギター) 「先生が手作りのプリントを渡してくれて、それが私たちの教則本(笑)」

そうやって誕生したバンドは、やがて「やたらと演奏が上手い10代のガールズバンドがいる」と、地元を飛び出して話題になり、2013年にメジャーデビューアルバムを発表。昨年には高校を卒業し、ライブの本数も一気に増えた彼女たちだが、ニューアルバム作りには苦労もあったようだ。

HONOKA(ドラム) 「『Re:GiRL』という速い曲がなかなかうまく叩けなくて大変でした。あの時は悔しくて泣いちゃったな(笑)」

NODOKA(ベース) 「私は初めてスラップ奏法に挑戦した『うたひかれ』が、すごく思い入れのある曲になりましたね」

YURI 「今回のアルバムでは初めてギターソロをアドリブで弾いてて、すごく難しかったけど、いいものが録れたと思う」

3月にはワンマンツアーも予定されている彼女たちは、保育園からの幼なじみ。同じ夢に向かって走り続ける彼女たちだが、今後の目標は?

MADOKA 「いつかは武道館でやりたいですね! それが達成できたら、唐津のいちばん大きな会場で凱旋ライブ(笑)。そうなると、やっぱり市民会館とかになるのかな?」

CHIHARU(キーボード) 「ねえねえ、そのときは横井先生にもステージに登場してもらおうよ! 恩師にスポットライト当てよう(笑)」

ワンマンツアーは、3月15日の東京公演「TSUTAYA O-WEST」がソールドアウトとなり、この後、3月22日・大阪(阿倍野ROCKTOWN)、3月29日・名古屋(名古屋HeartLand。イベント形式での出演)、3月31日・福岡(Queblick)が予定されている。

◆『クイック・ジャパン』vol.118(2015年2月13日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.118

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。