公開30年の「BTTF」 作中に散りばめられた映画パロティを再確認

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7月11日に最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』が公開されるターミネーター・シリーズは、日本公開から今年で30年。一方、マイケル・J・フォックス主演の大ヒット作『BACK TO THE FUTURE』(以下『BTTF』)も、今年が公開30年にあたります。未来や過去へと行き来する同シリーズですが、様々なシーンで散りばめられたパロディも見どころのひとつ。元ネタを知ると、作品をより楽しむことができます。

Part2ではビフに牛耳られた悪夢のような1985年がありますが、これはフランク・キャプラの映画『素晴らしき哉、人生!』(46年公開)のパロディ。同映画は、「生まれてこなければよかった」という主人公が、彼が生まれてこなかったifの世界を天使に見せられるというものですが、悪夢のような世界を目にしたことで、同映画の主人公もマーティも、今までの人生がいかに素晴らしかったかを実感しています。

舞台が1885年のPart3は西部時代。冒頭からマーティは自らをクリント・イーストウッドと名乗っており、タネンとの決闘で鉄板を仕込み銃弾を防ぐシーンは、64年公開のイーストウッド主演映画『荒野の用心棒』のパロディです。また、インディアンと騎兵隊に遭遇するシーンはジョン・フォード監督の映画『駅馬車』(39年公開)、タネンがマーティに決闘の時間を聞くとき口にする「High noon」はフレッド・ジンネマン監督の映画『真昼の決闘』の原題です。

さらにPart3には、脇役にベテラン西部劇俳優たちも出演しています。酒場の常連には『三人の名付親』『赤い河』で有名なハリー・ケリー・ジュニア。『ミネソタ大盗賊団』『アウトロー』のマット・クラークはバーテンダーとして出演。ロケ地のソノーラは、『真昼の決闘』『ペイルライダー』に使われたことでも有名。たたみかけるような元ネタに気づくたび、『BTTF』はアメリカに流れた時間を再編集した映画なのだとわかります。

◆ケトル VOL.24(2015年4月15日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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