空気や鉱物入りも 日本全国「食べられない缶詰」を集めてみた

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手軽に食べられて保存が利く缶詰は、面倒くさがり屋や料理が苦手な人の強い味方ですが、実は缶詰は食べるだけの存在ではないのをご存知でしょうか? 日本全国の「食べられない缶詰」を紹介しましょう。

まず食べられない缶詰の代表格と言えるのが、富士山の新鮮な空気を詰め込んだ「富士山の空気」。中身はあくまでも空気なので、何も入っていません。しかし、発売元の富士登山観光の社員がわざわざブルドーザーで富士山にのぼり、山頂の空気を詰め込んだと聞くと、途端にありがたい気持ちになるのが不思議です。

同じくご当地もので有名なのが、鹿児島県の活火山・桜島の灰を詰め込んだ降灰体感缶詰「ハイ! どうぞ!!」です。この「灰」と「ハイ!」をかけるネーミングセンスも素敵すぎますが、「原材料:桜島の降灰、垂水市民の苦悩」「内容量:ありがたくない。空からの恵100cc」「使用期限:皆様の興味がなくなるまで」など、表示部分もユーモアたっぷり。降灰がある生活の苦悩を体感してみたい人にはオススメです。

ダジャレでは負けていないのは、「裁判“官”」にひっかけた缶詰「裁判缶」です。「勝訴」「執行猶予」など裁判官絡みの文言が書かれた手ぬぐいが入っていて、開けるまで中身は謎……。中が見えない缶詰ならではのスリルが味わえます。

そんな缶詰特有のドキドキ感を楽しみたいなら「鉱物の缶詰」もオススメです。水晶、アメジストなどの鉱物が3種類入っていますが、ランダムなので、目当ての石が出るまで買い続けなければならないというギャンブル性も魅力のひとつ。ちなみに100缶に1缶には「スペシャル鉱物」と言われる希少性の高い鉱物が入っており、コレクター魂をくすぐる缶詰になっています。

◆ケトル VOL.25(2015年6月13日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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