一休さんっていったい何者? 『一休 とんち小僧の正体』展

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10月24日(土)より、東京・上野毛の五島美術館にて、“一休さん”の愛称でおなじみの禅僧・一休宗純(いっきゅうそうじゅん)の全貌を紹介する展覧会『一休―とんち小僧の正体―』が開催される。

アニメや絵本などで親しまれている一休さんは、架空の人物と思われがちだが、室町時代の乱世を生き抜いた一休宗純という実在の人物。後小松天皇の子と言われている一休は、戒律や形式などに囚われず、破戒の禅僧として乞食をすることを理想に生き、88年の人生を全うした。

一休さんといえば、「このはしわたるべからず」といったとんち話が有名だが、それらのエピソードは後世のフィクションという説が有力。一休の自由奔放な生き方が庶民の共感を呼び、江戸時代に作られたとされている。

同展は、そんな一休の生涯に注目し、一休が生み出した作品を紹介する展覧会。会場には肖像画、墨蹟、著作、所用の品のほか、近世の絵入り本・浮世絵など、変貌を遂げつつ現代にまで続く一休伝説にも光をあて、重要文化財約20件を含む、美術や文学の名品約150点が展示される。

『一休―とんち小僧の正体―』は、2015年10月24日(土)~12月6日(日)まで、五島美術館(世田谷区上野毛3-9-25 東急「上野毛駅」徒歩5分)にて開催。休館日は月曜日(11月23日は開館)、11月24日。開館時間は10:00~17:00。入館料は一般1200円。

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。