サンドウィッチマン ラジオ番組で見せる若手芸人への“神対応”

カルチャー
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『M-1グランプリ』や『THE MANZAI』など、お笑い芸人が“笑い”を競う番組が大人気ですが、これからのお笑い界を担う若手芸人にスポットを当て、新しい笑いを紹介していくラジオ番組が、『サンドウィッチマンの天使のつくり笑い』(NHKラジオ第一放送)です。

番組の前半は、3組の芸人のタマゴのネタを見て、サンドウィッチマンやゲストの芸人が1位を決めるネタコーナーで、後半は大喜利のコーナー。サンドウィッチマンの2人は、かつては同じ部屋に住んだり、事務所を転々とした苦労時代があるからか、若手芸人に優しく接します。

普通はネタに対してダメ出しをするものですが、へこむようなコメントは無し。ある芸人のネタに対しては、

「うまくなったね~! まだ1年目でしょ? 前に他の番組でネタを見たけど、ホントにうまくなったよ~。M-1は落ちたの? でも、面白いよ~」

と、感激していました。ほかにも「荒削りだけど、期待がもてます」「綺麗な漫才でよくできてる」と温かいコメント。ギスギス感は一切なく、サンドウィッチマンの優しさがにじみ出ています。

ラジオでネタを披露してもリスナーに伝わらない気がしますが、サンドウィッチマンやゲストの芸人の笑い声もあるため、面白さは伝わってきます。大喜利も和気あいあい。たまに出演者の答えが暴走することもありますが、万が一トークがごちゃごちゃしてリスナーが置いてけぼりの状態になりそうになっても、江崎史恵アナ、出田奈々アナがブレーキをかけるので、安心して聴くことができます。

実はサンドウィッチマンはまさに“ラジオ芸人”。『天使のつくり笑い』のほか、『SCHOOL NINE』(JFN)、『サンドウィッチマンの東北魂』(ニッポン放送)、さらに仙台市泉区にあるコミュニティFMのfmいずみで『サンドウィッチマンのラジオやらせろ!』も放送しています。こちらはサンドウィッチマンがブレイクする前にスタートした彼らの初の冠番組。東北のコミュニティFM局でもネットされており、2人がどんなに多忙になっても続けているのです。

◆ケトル VOL.28(2015年12月14日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。