赤ちゃんとの遊び方を学んで“イクメンの星”を目指せ

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「イクメン」という言葉が流行語大賞にノミネートされたのが2010年。それから5年たった今、子育てを楽しむ男性の姿をよく見るようになったのではないだろうか。しかし、政府がかかげる目標は2020年までに男性の育休取得率を13%にすること。2014年度の取得率が2.3%だったことを考えると、育休を取得する男性の数は断然少ない。

そんな現状に対して、「育てる男が、家族を変える。社会が動く」という理念のもと2010年から活動を続けているのが「イクメンプロジェクト」だ。男性がもっと積極的に育児に関わることができる一大ムーブメントを社会に巻き起こすべく、さまざまな取り組みを行っているが、現在、第17回「イクメンの星」を募集している。

この「イクメンの星」とは、仕事と育児を両立しているイクメンから育休・育児体験談を募集し、その中から特にアツい体験談を投稿してくれたイクメンを表彰するというもの。ちなみに、前回の「イクメンの星」に選ばれた東京都在住の井上竜太さん(ゼネコン勤務)がイクメンになったきっかけは、長男の育休から復職した妻からのきつい一言。帰宅時間がばらつく井上さんに対して、「毎日計算できないのは戦力とは言わない」と“戦力外通告”を受けたからだそうだ。

そこから井上さんは一念発起し、始発で通勤することを開始。前倒しで仕事をこなし16:15まで働いた後、保育園に迎えに行き、帰宅後は掃除、洗濯、皿洗い、園の連絡ノート書きを引き受けるように。帰宅後の4時間を妻と半分にわけて家事・育児を分担しているそうだ。

同じく、井上さんと一緒に第16回「イクメンの星」に選ばれた埼玉在住の佐藤秀治さん(小学校教諭)は、1年間の育児休暇を取得。育休中は、育児、家事に追われ、おむつ替え、離乳食、お風呂、寝かしつけ、掃除、洗濯、料理、片づけなどを少しずつ成し遂げる。しかし、いざ1日子どもと一緒になると「何をしていいかわからない」と思ったそうだ。

実際、「赤ちゃんとどう接していいかわからない」という新米パパは多いようで、奈良県のNPO法人「パパちから応援隊」は、1歳までの赤ちゃんとの遊び方を教えるパパセミナーを各地で実施している。具体的には、手や口などを使って楽しむ「あやし遊び」、ママよりもパパが得意な「体を使った遊び」、そして、身近にある簡単な材料を使ってつくる「手づくりおもちゃ」のつくり方を若いパパを対象に広めている。

「パパが子育てに関心を持ち、積極的にかかわれば、ママにとっても赤ちゃんにとってもいいことばかり。パパが赤ちゃんと積極的に遊べば、その分ママにも余裕が生まれる。そのことが夫婦関係を良くし、ひいてはママが社会で活躍する幅も広がるんです。つまりは、パパが赤ちゃんと遊べば夫婦が変わり、社会が変わる」とパパちから応援隊の理事長・赤松邦子氏は力説する。

パパちから応援隊が普段のセミナーで教えている赤ちゃんとの遊び方の一例が、出産準備サイトに紹介されている。それを見てみると、「体を使った遊び」や「手づくりおもちゃ」を使った遊びは、ママよりもパパのほうが向いているような気がする。しかし、残業や付き合いなどで、帰宅時間が遅くなり、ついつい赤ちゃんと遊ぶ機会を安易に放棄してしまっているのが、日本人男性の大半なのではないだろうか。

第17回「イクメンの星」の応募(投稿)の締め切りは2016年1月22日まで。ぜひ、第17回の「イクメンの星」に輝くべく、赤ちゃんと遊んだ体験を投稿してみてはいかがだろうか。

【関連リンク】
パパが赤ちゃんと遊べば家族の笑顔がふえる! 1歳までの赤ちゃんとの遊び方/出産準備サイト 
第17回「イクメンの星」募集

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。