東野幸治が2015年に「失礼やけどめっちゃ笑った」番組とは?

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『クイック・ジャパン』は毎年、人気放送作家を招いて座談会を開き、その年のテレビ界について振り返っている。2015年の座談会で放送作家陣が「パーソン・オブ・ザ・イヤー2015」に選んだのが東野幸治。「誰とでも共演できる」「コメントが少なくて的を射ている」と、絶賛された東野だが、本人はテレビの楽しさはどこにあると考えているのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.123で、東野はこう語っている。

「カメラ向いてるし、みんなニコニコ笑ってるし、それが全国に映ってると思ったら楽しいじゃないですか。そういう非常にシンプルな理由です(笑)。でも不思議ですよね、テレビって。アーティストの人がテレビ出るのはセールスや動員の目的もありますけど、それに比べるとタレントってウソ臭いでしょ? 番組の責任者はプロデューサーかディレクターで、責任もありそうでない。そういうグレーゾーン、商売としてうさん臭い部分を含めて楽しいと思えますね」

何とも彼らしい言い回しで、テレビの面白さを解説する東野。自分自身はあまりテレビを観ないそうだが、そんな彼が「今年面白かった」と語るのが、『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で放送された「中年純情物語」(2015年7月5日放送。“カタモミ女子”というアイドルを応援する53歳の男性を追った)だという。

「あれ、失礼やけどめっちゃ笑いませんでした? ドアのない個室で、なんでアイドルがファンのおっさんの肩もみせなあかんねんって…(すごい嬉しいそうに)。あれと1年ぐらい前にやっていた長与千種さんの回(「敵はリングの外にいた」 2014年放送)もよかったですねえ。長与さんはカラオケスナック経営していて、TUBEの『あー夏休み』歌ってました。部屋帰って、でかいカップラーメンとパン食べてるという…胸に染みますよ!」

「『こんな映像観てええんかな!』と思いながら、キラキラした目で観てました(笑)」と振り返る東野。この他にNHKの『ドキュメント72時間』もお気に入りだそうで、近頃では自分の番組でも「ヘンな空気になったら特別フォローせんと、ヘンな空気のまま見せた方が面白いな」と、思っているそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.123(2015年12月10日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.122

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。