ネットを愛するHISASHI 自らとインターネットの関係性について語る

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東京ドームでライブができるアーティストは日本に何組もいないが、それだけの影響力を持ちながら、ニコニコ動画やYouTubeに演奏動画を投稿するなど、大物らしからぬフットワークの軽さを見せるのがGLAYのHISASHIだ。彼にとってインターネットとは何なのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.124で、こう語っている。

「90年代からインターネットと付き合ってきたなかで、『僕らが求めていたのはまさにこれだ!』みたいに感じたことは、本当にたくさんありましたから。それこそ函館にいた頃は、どうやったら自分たちの音楽を発信できるのか全然わからなかったし、わざわざハガキでDMを送ったりしていたんですけど、今やそれがメーリングリストのワンクリックでOKなんですからね。

あるいは、なにか情報を仕入れたいときも、当時は夜行バスで札幌に行くしかなかったけど、今はほしい情報がネット上で簡単に手に入る。もちろんインターネットから入ってくる情報は、知る必要のないものもたくさんあるから、一概に良いことばかりではないんですけど、それでも自分たちがこういうものを求めていたってことは、確かなので」

そう振り返るHISASHI。「10代でそういうテクノロジーに出会っていたら、今ごろもうだめになっていたかも(笑)」と語る彼だが、テクノロジーの進歩はGLAYにも確実に影響を与えているようだ。

「僕らの場合は(プロデューサーの)佐久間正英さんの影響もあって、デジタル・メディアとの出会いはけっこう早かったし、僕らはそういう音楽の移り変わりを楽しんできたんです。もちろん、それは今もそう。じゃあ、うちのメンバー全員がニコ生を観ているのかっていうと、そうではないんですけど(笑)。

僕の場合は、完全にそれを趣味としてやっているところもありますし、たとえばなにか新しいツールが出てきて、それがGLAYの活動にもつながりそうな時は、自分から積極的に持ち込みたいとも思っています」

HISASHIによれば、GLAYのメンバーはLINEを活用しており、「普通におもしろいと思ったことは常にLINEでメンバーと共有するようにしている」のだそう。おもしろい映像などをネットで見つけると、メンバー間で必ずそれを共有することで、「この4人で演奏する」というGLAYの大前提を確認しているそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.124(2016年2月23日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.124

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。