千鳥大悟「子供のときのままですよね。遊んで金がもらえるから芸人になるって」

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いま絶賛大ブレイク中の千鳥大悟は、ある芸人をして「この世にお笑いという仕事があってよかった。大悟が生きていけるから」と言わしめた人物。酒、ギャンブル、借金など、スケールの大きなエピソードが多い大悟は、このブレイクをどう捉えているのか? 2018年2月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.136で、大悟はこう語っている。

「まずその、ブレイクというのがわかんないから。そんなにわしらが、大ごとになってるようにも思えないし。ネットも見ない。ツイッターも見ない。だから、あんまりわかんないっすよね。自分のまわりで酒飲んでるやつと喋ってるだけやから。舞台でのお客さんの感じが前よりはわーってなるけど、まあそれは、単純にうれしいなっていうぐらいで。そんなに期待されてもなんにも応える気もないし」

ブレイクで天狗になるお笑い芸人も少なくないが、見事なまでに自分流を貫く大悟。そもそもお笑いが仕事だという感覚も、他の芸人よりは遥かに薄いようだ。

「うーん……あんまないかもしれないですね、もしかしたら。ほかの人よりは。だから意識が高くないのかもしれないですね。酒飲んでいったりとか。延長、あのころの。で、それを変えられたり、怒られたりすることは当然のことなのに、嫌なんすよ。当たり前のことやけど、だったらわし芸人なんかならんかったわっていう。それ怒られるんかな、みたいな感覚。よくないっすけどね、逆ギレするみたいで」

破天荒な芸人がどんどんと減るなか、「子供のときの感覚ですよね。遊んで金がもらえるから芸人になる」と、言い放つ大悟。将来の目標のようなものはないのだろうか?

「うーん、まあ、しんどいやろうけど、芸人が出たい番組に出たいしやりたいですね。それこそ『キングちゃん』(テレビ東京)とか、お笑いだけをやってて、面白い芸人だけが出て、そこに出るときに緊張するような。わし最初に『ガキの使いやあらへんで!』出たときにめちゃくちゃ緊張したんすよ。昔から観てるし、ここでスベったらもう終わるみたいな。ああいうのはなかなかねえ、ないでしょうね。そういうのもやりたいですよね」

メチャクチャに見えつつも、お笑いに対する姿勢は真面目な大悟。売れっ子になったことで、“大人の姿勢”が要求されるオファーも増えるだろうが、大悟は、「せっかく千鳥のこういうとこがええって言うてる人がおるのに、それをなくして、わざわざいっぱい埋もれてる中に戻る必要はない」と語っており、守りに入る気はまったくないようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.136(2018年2月24日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.136

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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