ミレニアル世代が就活ついて語る
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眠れない夜はインターネットの話でも

「就職したい会社を親が知らない」問題はどう乗り切れば良い?

Amazonより
『ケトル VOL.44』 SPANK HAPPY、いしわたり淳治、ダースレイダー、ヒャダイン(前山田健一)、後…ほか

塩谷舞・石井リナ・大久保楓による鼎談がまたも実現。デジタルネイティブと呼ばれる彼女たちは、就職活動についてどのような考えを持っているのか。

◆動画メディアの台頭が就活市場も変えるかも?

リナ:私が今、大学生だったら、映像撮影、編集の仕事をしたいですね。組織に縛られずにお金を稼ぐスキルを持つことって大事だと思うので、そのうちの一つだと思いますね。

舞:需要は確実にある! 特にIGTVはスワイプが簡単で、「ちょっとデコった」くらいの動画はすぐに飛ばされて次の動画に行かれちゃう。クオリティとテンポ感が勝負だから、これからはインフルエンサーと映像クリエイターのタッグが増えていくかも。

リナ:IGTV ってYouTubeの市場を獲りにいくってことだと思うので、これから本気を出してくると思いますよ。Facebookのアルゴリズムが使えるのがInstagramの強みで、たとえばレコメンド機能をどう活用してくるか、注目してます。

舞:あと、かなり企業ユーザーを意識した作りだよね。これまでのInstagramを考えたら大きな変化じゃないかな。

リナ:楓ちゃんはIGTVとか、どう思う?

楓:うーん、まだIGTVを知らない子が多いし、どんな編集がウケるのかもわからないです。縦動画に慣れなくて……ファッション系の動画は縦が映える気はするんですけど。

舞:求められてる動画の質が違うから、個人で全部やるのは難しいかもしれないね。

リナ:最近、インフルエンサーから「映像できる学生、知らない?」みたいな話がいっぱいきてます。

◆今時の就活生がつくのは会社ではなく人

楓:私は今19歳で、これまでは学校で「一回入ったらそこでやり遂げるのが正解」って訓練されてきたから、就職もそういうものだと思ってました。「会社でスキルを積んで最後は独立」とかが、必ずしも悪いことじゃないってわかったのは本当に最近。でも、同年代の子はまだ「一生を捧げる会社を選ばなきゃ」みたいな考え方の子が多いです。それで悩んじゃう。

舞:一方で、就活生のリクナビ・マイナビ離れもあって。やっぱり、あそこに載る企業にはリクルートスーツで挑まなきゃいけない気がする。スタートアップなんかはよりカジュアルなWantedlyを使うか、Twitterで直接ハンティングすることも多い。そういう場所だと、SNSで発信力のある「人」がいる企業が就活生に刺さりますよね。

リナ:BLASTの編集部にいる学生に聞いても「人につく就活」がメジャーみたいです。BLAST Inc.という会社よりは、Twitterで私を知って入ってきたって話をしていましたし。

舞:私も前の会社に入る時、社長のブログは全部読んでて。共感したから会いに行った。「入れてほしい」って言って(笑)。そこでウェブの勉強をいろいろさせてもらって、3年経った頃には仕事にも手応えを感じられるようになってきたから、次に進むことにしました。最近は、社員の独立を応援してくれる会社も増えたんじゃない?

楓:高校生の時に就職説明会にも出たけど「辞めてもいいよ!」って説明してくれる会社はなかった(笑)。そういうルートがあるなら早く教えてほしかったなぁ。

◆就活生から会いに行くならポートフォリオは必須

楓:就活生が「入れてほしい!」ってアプローチするにしても、たとえばフォロワー300人くらいの人からDMが来たとして何か反応します?

舞:うーん、まだ実績が何もない学生だったら、スルーしちゃうかもしれない……。

リナ:でもブログとか投稿内容とか、行動実績がちゃんと見えていて、それが面白そうなら300人でも会うと思う。

舞:確かに、よく経営者たちが嘆くのは「実績はありませんが、やる気あります! 何でもします!」って連絡が来ること。もしやる気があるなら実績があるはずじゃないですか。今はnoteもクラウドファンディングもあっていくらでも挑戦できるのに、何も積み上がってないって……「えっ、今、生まれたの!?」って言いたくなりますよ(笑)。

リナ・楓:(笑)。

リナ:それに、そういう人って少し怖くないですか? 幻想を抱かれていそうで心配になるというか。仕事なんて基本地味なものなのに……。

舞:憧れだけ先行すると、「こんなはずじゃなかった」って思いも大きくなりそうだしね。

リナ:「踏み台にしてやろう!」くらいの人の方を私は採用したいです。

舞:とにかく、SNSでハンティングされるような就活を狙う人は、インターネット上にポートフォリオをしっかり持つのが第一歩だね。

◆「就職したい会社を親が知らない」問題

舞:就活でいうと、楓ちゃん世代は特に親世代とのカルチャーギャップがヤバそう。

楓:私たちの親世代は終身雇用が普通で、その時の常識で語ってくるんですよね。だから、ぶつかっちゃうこともあります。

リナ:私も、図書館司書になれって親にずっと言われてました。「安定していて福利厚生も良いぞ」って……。

舞:リナちゃんには向いてなさそう(笑)。でもそうなるとご両親は今のことどう思ってるの?

リナ:全部事後報告ですね。私のやってる仕事内容もよくわかってないと思うし。

舞:それでOKならまだいいけど、強く引き止められるケースもあるから……。

楓:私は図を描いて家族に力説しました。

リナ:えっ、すごい!

楓:我が家では月一で家族会議があるんですけど、YouTuberを始める時もヒカキンさんの動画を見せながら、「この広告でこのくらいのお金がもらえて、今のバイト代と比べると……」みたいなプレゼンをして納得してもらったんです。

舞:そんなこと、なかなかできないよ(笑)。

楓:周りの子にこうするといいよと勧めても、実際にやる子は少ないんですけど(笑)。だから会社に保護者向けの説明会を開いてほしいです。

舞:大企業がやることはあるんだけど、価値観をアップデートするためには、スタートアップ業界こそ、保護者向けに合同説明会が必要かもね。親の反対で優秀な人の前進が止まっちゃうとしたら企業にとっても損失ですよ!

【プロフィール】
大久保 楓/元YouTuber。現アパレルブランドLOLIPOPKNIFEクリエイティブディレクター。1999年生まれ。SNS総フォロワー数10万人を超える。18歳での起業も話題に。

石井リナ/BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント。1990年生まれ。『Instagramマーケティング』共著。現在は起業し、動画メディアBLASTの運営を行う。

塩谷 舞/milieu編集長。1988年生まれ。東京とニューヨークの二拠点生活中。大学在学中に『SHAKEART!』創刊。Webディレクター・PRを経てフリーランス。

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