名勝負製造機、イケメン、荒武者… 新日本1・4ドーム必見レスラー達

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平成元年(1989年)4月24日。新日本プロレスは日本プロレス史上初となる東京ドーム大会を行ないました。それ以降、東京ドーム大会は新日本の目玉興行になり、1月4日の東京ドーム大会は“イッテンヨン”と呼ばれ、新日本のあらゆるレスラーが目指す夢の舞台として、毎年変わらずに開催され続けてきました。そんな“イッテンヨン”が来年1月4日、ついに平成最後の大舞台を迎えます。イッテンヨンでは、メインイベント意外にも見逃せないレスラーがいっぱい。出場する注目レスラーたちを紹介しましょう。

◆名勝負製造機のルーツは2人の偉大なレスラー

まず、覚えておいてほしいのは石井智宏。天龍源一郎と長州力という2人の名レスラーを師匠に持ち、相手を正面から叩き潰すことがプロレスの真髄であるという教えを受けてきた石井は、身長170センチ、体重100キロというヘビー級では小柄な体格ながら、どれだけ大きな相手でも、常に真っ向勝負を挑む無骨なファイトスタイルで着実に観客の評価を集めてきました。

しかし、石井は決して猪突猛進なだけではなく、どんな対戦相手とも試合を白熱させる技の引き出しの多さもあわせ持っています。そのファイトスタイルの幅広さはケニー・オメガとも比較され、ケニーが“ベスト・バウト・マシン”と呼ばれるようになった頃から、ケニーに負けず劣らず好勝負を連発してきた石井も“名勝負製造機”と呼ばれるようになりました。もちろん、この2人の試合は鉄板中の鉄板。毎回が手に汗握る名勝負となっています。

◆ルックスと実力を兼ねそなえた若手タッグ

石井と同じ「CHAOS」というユニットに所属し、ジュニア戦線の若手レスラーとして注目を集めているのが、“ROPPONGI3K”のSHO&YOHです。2017年10月の両国大会で海外遠征から凱旋帰国すると、いきなりIWGPジュニアタッグ王座を獲得。イケメンレスラーとしても人気を博し、アイドル顔負けの写真集も発売しています。

もちろん、人気だけでは群雄割拠の新日本で生き残ることはできません。今秋に行われたジュニアヘビー級のタッグ最強リーグ戦『SUPER Jr. TagLEAGUE』では、見事な連携で優勝を果たし、その実力の高さをあらためて証明しました。

年明けの1・4東京ドーム大会ではIWGPジュニアタッグ王者の金丸義信&エル・デスペラード組に加え、BUSHI&鷹木信悟組との3WAY戦にエントリーされており、虎視眈々と王座奪還を狙っています。こちらも東京ドーム大会の要注目カードであることは間違いありません。

◆気が付くと常に話題の中心にいるレスラー

そして、ここ最近は何かと話題の後藤洋央紀も忘れてはなりません。高校の同級生であり、盟友の柴田勝頼がケガによる長期欠場を余儀なくされているなか、柴田から受け継いだNEVER無差別級のベルトをめぐる争いの中心選手として活躍してきました。

もちろん、実力は折り紙付きなものの、なぜか対戦相手にいじられることが多い彼。11月3日の大阪大会で同王座を奪還してからも、次の対戦相手に飯伏幸太を指名したものの、何度も却下されてしまう始末。「押してダメなら引いてみる」の精神でタイトルマッチの実現を一度はあきらめてみせることで、ようやく飯伏から「やりましょう」という言葉を引き出しました。

NEVER戦線は気が付くと、いつも後藤を中心にまわっています。その結果、いろんな選手が何を言っても、結局は常に後藤が注目されることになります。それが本人の狙い通りなのか、それとも天然なのか。どうも判然としないカオスっぷりが、“混沌の荒武者”というニックネームを掲げる後藤の魅力なのかもしれません。

◆ケトルVOL.46(2018年12月15日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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