鈴木みのり 1stアルバムは「少し大人になれた、そんなアルバムです」

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3年前に『マクロスΔ』でデビューした声優の鈴木みのりが昨年末、ファーストロアルバム『見る前に飛べ!』をリリースした。昨年1月に歌手としてソロデビューし、そこからおよそ1年でアルバムを発表した鈴木だが、アルバム作りはどのように進んだのか? 2018年12月21日発売の『クイック・ジャパン』vol.141で、鈴木はこう語っている。

「渡邊忍さんの『おセンチなメンタル』は、すごく勉強になりましたね。レコーディングは中盤に行われたのですが、サウンドはかわいらしいイメージがある一方で歌詞は切なかったりして、歌い方としてどちらを中心に表現するべきか悩んでしまったんです。

そんなときにスタジオに来られた渡邊さんが『みのりちゃんのいいところは、話すように言葉が出てくるところだから、かわいらしくとかキャラクターを意識せずに、しゃべるように歌ってくれればいい』と言ってくださって。それが心強く響いて、以降の制作にも活かされましたね」

この他、MVになった『ヘンなことがしたい!』など数曲では作詞を担当し、マクロスシリーズの名曲『愛・おぼえていますか』に携わった清水信之が編曲した『いちばん最後の夏』も収録されるなど、バラエティに富んだ作品となったファーストアルバム。鈴木自身、かなりの手応えを感じているようだ。

「歌い方にも考え方にも歌詞にも、2カ月の間で変化していく“鈴木みのり”が刻まれているなと感じています。ライブは生モノってよく言われますが、歌だって、すべてその“瞬間”を刻むものだなと制作を通して実感しました。最初は先が見えない不安もあったから『見る前に飛べ!』に焦りが見えたのだろうし……。だけど、一つひとつの楽曲に向き合って、その中で得た自信だったり、変化だったりが、最終的に作品のコンセプトになっていった部分もあるかなと思います。言葉にすると『成長』、もしくは、『少し大人になれた』、そんなアルバムですね」

そんな彼女は、まもなく初のライブツアー『1st LIVE TOUR 2019 ~見る前に飛べ!~』が控えている。デビューからおよそ1年、初のツアーはどのようなものにしたいのか?

「まずは、ネギの一発屋(『FEELING AROUND』を歌う際、ネギを振り回すのが恒例)で終わらせないようにしたいですね(笑)。今年は変にこだわりを持たずに流れのまま行くのも面白いなと感じられるようになった1年だったので、2019年も、信頼できるスタッフの皆さんと、なんでもやります精神で頑張っていきたいです」

ツアーは東京・名古屋・大阪・福岡の4公演。どんなライブを見せてくれるのか、期待は膨らむばかりだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.141(2018年12月21日発売/太田出版)

【関連リンク】
クイック・ジャパンvol.141-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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