クイック・ジャパンvol.144(太田出版)
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BiSHアイナ 「ファンに媚びるBiSHなら、それは辞めたい」

Amazonより
『クイック・ジャパンvol.144』 BiSH、千鳥

2015年のグループ始動以来、着実にファンを増やし続け、昨年末の日本レコード大賞では新人賞を受賞したBiSH。アイナ・ジ・エンドは、ボーカルの柱でありながら振り付けも担当する才能豊かなメンバーだが、彼女にとって歌とダンスはそれぞれどういうものなのか? 2019年6月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.144で、アイナは、こう語っている。

「私は、その場の空気に適している言葉や、本心ではないことを言ってしまうことがあるんです。そういうことが一切なく伝えられるのがダンスと歌だと思っていて。歌には言葉があるけど、ダンスには言葉がないので、嘘が本当につけない。そういう意味で、自分はダンスのほうが生きやすい場所ですね。

もちろん歌うことは好きだし、自分が書いた歌詞を歌っているときはより一層自分自身でいられる。それに共感してくれる人がいることはうれしいことだと去年のソロ活動で気がついたので、ソロでの歌唱もやりたいなとは思っています」

プライベートでは、ダンスをしている時が一番楽しいというアイナだが、ソロ歌手としてのオファーも増え、目の前には様々な可能性が広がっている。グループはまだまだ成長過程だが、“終わり”を考えることもあるようだ。

「女の子が6人もいれば、ひとりが子どもを産んで辞めるみたいな可能性もあるじゃないですか? あとみんな変わり者だから脱走して地元に帰る可能性だってある(笑)。私自身、年々やり続けていくことが大切だと思うようになっているので、ずっとやりたいです。でもメンバーのひとりが『表現できるすべてのことをやり切りました、もうできません』ってなったら『わかった。じゃあ辞めよう』って言うかもしれない。もうやりきったって言われたら、それ以上はない気がしていて」

“6人のうちの誰かひとりが欠けたらBiSHとは言えない”と語るアイナ。世間ではBiSHの存在はどんどん大きくなっていて、ファンが求めるものと、BiSHとしてやりたいことにズレが出てくる可能性もあるが、その点にはどう折り合いをつけるのか?

「もしファンの人が喜ぶ音楽を作り続けて、媚びることが自分の仕事なのであれば、私はそれは辞めたいですね。でも今はそうじゃないし、松隈(ケンタ)さんの作る音楽も、渡辺(淳之介)さんの紡ぐ言葉も、メンバーの持っている個性も、すべて好きでやっているし媚びてはないと思うので、しっかりこのまま精進するしかないです」

アイナは媚びないことを誓ったが、ファンもきっと、彼女たちが媚びる姿など見たくないはず。昨年大きな飛躍を遂げたBiSHだが、媚びない姿勢がある限り、もっともっとビッグな存在になりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.144(2019年6月26日発売/太田出版)

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