12年ぶり復活の『時効警察』 空白の期間には何があった?

カルチャー
スポンサーリンク

2006年放送の第1作『時効警察』、2007年放送の第2作『帰ってきた時効警察』が話題となった時効警察シリーズが12年ぶりに復活。新シリーズ『時効警察はじめました』は、過去作から12年後の総武警察署が舞台となっています。空白の期間ではどういった出来事が起こったのでしょうか。

遡ること2007年。“趣味の捜査”に勤しんでいた霧山(オダギリジョー)がアメリカ・FBIへ出向したところから、空白の12年はスタートします。霧山に想いを寄せる三日月(麻生久美子)は健気に彼の帰りを待つかと思いきや、なんと霧山出向の6年後に刑事課の刑事と結婚。昇進し久我山(田中真琴)・浜田山(内藤理沙)という部下にも恵まれ、公私とも順風満帆……のはずが、同年に離婚を経験します。三日月から霧山への一方通行な恋の行方に、新作でも注目です。

熊本(岩松了)率いる時効管理課メンバーにも変化がありました。2010年に凶悪事件の時効が廃止され、課はさらに窓際へ。しかし、そんな状況でもマイペースな時効管理課。サネイエ(江口のりこ)は結婚して名字が「サネヨシ」になり、めでたくご懐妊。鉄仮面だった彼女も、新作では母の表情をちらつかせます。

一方で又来(ふせえり)は3度目の離婚を経験。息子・康知(磯村勇斗)は非行に走り、昭和風のツッパリへと変貌します。しかし強かな又来の教育が良かったのか、今年4月には母の背中を追い見事警察官に。過去のやんちゃな姿をちらつかせつつ、今では鑑識課・期待のエースです。ちなみに財布の紐を奥さんに握られていた諸沢(光石研)は、新作でも康知と共に霧山の時効捜査をサポートします(もちろん有料で)。

独特のユルさが健在の時効管理課を尻目に、刑事課の十文字(豊原功補)・蜂須賀(緋田康人)コンビの暴走は加速。十文字は「刑事課のエース」の名を次世代に継承する覚悟ができたのか、後輩育成に専念します。その間、蜂須賀にはちゃっかり年下の彼女が。そんな刑事課に新たに配属されたのは多趣味な新人刑事・彩雲真空(吉岡里帆)。霧山の“趣味の捜査”にも興味津々です。十文字の部下にふさわしく熱血で、口癖は「ガンバリマス!」。霧山&三日月のまったりペアとの化学反応に期待です。

そして至ること現在。12年ぶりに帰国した霧山は、古巣である時効管理課へと配属され、時
効事件の捜査という趣味を再開。大きな変化はありつつもメンバーのキャラの濃さは健在です。

◆ケトルVOL.50(2019年10月16日発売)

【関連リンク】
ケトルVOL.50

【関連記事】
「北の国から」で純が使う「…なわけで」に込められた意図は?
宮本信子が伊丹十三との出会いを回顧「第一印象は”異質”」
実はかなりのダメ人間? 『北の国から』の五郎のアダ名「一発のゴロ」の由来
『LIFE!』加入の吉田羊 「この異物感が10年先も続くカンフル剤になれば」

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

関連商品
ケトル VOL.50
太田出版