『ケトルVOL.50』(太田出版)
『ケトルVOL.50』(太田出版)
映画・演劇・ドラマ

『時効警察』刑事課の残念なエース・十文字 ファッションへの熱いこだわり

Amazonより
『ケトル VOL.50』 オダギリジョー、三木聡、今泉力哉、吉岡里帆、大九明子、森ガキ侑大、磯村勇斗、轟夕起夫…ほか

現在、第3シリーズ『時効警察はじめました』が放送中の「時効警察シリーズ」は、小ネタも見どころのひとつ。主役の霧山修一朗(オダギリジョー)はもちろん、彼に対抗心を燃やす刑事課の十文字疾風(豊原功補)のファッションやセリフにも、様々なエッセンスが散りばめられています。

無駄な張り込みに時間を割き、蜂須賀(緋田康人)とともに時効管理課にちょっかいを出してくる自称「刑事課の若きエース」の十文字。同期の霧山へ突っかかり、彼がヒントを与えた事件を、無自覚にも自身が全て解決したかのように自慢してくるなど、「どこまでも残念」(by又来)な男です。空回りしがちな十文字ですが、仕事に対する美学と情熱は総武警察署内でもピカイチ。その熱意は彼のファッションにも強く表れています。

まず十文字のトレードマークといえば、いかにも刑事っぽさが溢れるトレンチコート。やや大きめのサイズを選んでいることから、『刑事コロンボ』でピーター・フォーク演じる主人公・コロンボが着用するダボダボのコートに憧れたのでは。実際彼の身振り手振りからは、コロンボからの影響がうかがえます。一方で2期第5話では「事件は会議室で起きてるんじゃない」と霧山にドヤ顔で告げるシーンもあったので、人気テレビドラマ「踊る大捜査線」からも影響は受けていそうです。

他にも、映画『アンタッチャブル』でケビン・コスナー演じる捜査官のエリオット・ネスと同じ靴を履いていたり、「刑事たるものマイグラサンの一つや二つ、バリッと決めてないとね」と『西部警察』の通称「大門サングラス」を忍ばせていたり。持ち物全てに刑事らしさを漂わせます。あらゆる刑事モノの作品から影響を受け、刑事としてのスタンスを見た目から吸収しているのです。

ちなみに『帰ってきた時効警察 オフィシャル本』のインタビューで、十文字を演じる豊原さんは「(トレンチコートは)ウチに一着ありましたがもう着られません」と話しています。その理由は「『普段でも十文字かい!』って言われるに決まってますから(笑)」とのこと。当たり役を得るのは俳優にとって夢ですが、そんな弊害(?)もあるようです。

◆ケトルVOL.50(2019年10月16日発売)

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