メディア芸術祭で『あした死ぬには、』『泥の女通信』が優秀賞&推薦作に

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「第23回文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門で、太田出版から発売されている雁須磨子の『あした死ぬには、』が優秀賞に、にくまん子の『泥の女通信』が推薦作品に選ばれた。

文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門の優れた作品を顕彰するメディア芸術の総合フェスティバル。第23回は世界107の国と地域から応募された3566作品の中から、部門ごとに大賞、優秀賞、新人賞、ソーシャル・インパクト賞、U-18賞が選出され、マンガ部門の最優秀賞には島田虎之助の『ロボ・サピエンス前史』が、優秀賞には『あした死ぬには、』のほか、『ダブル』(野田彩子)、『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『未来のアラブ人 中東の子ども時代(1978-1984)』(リアド・サトゥフ/鵜野孝紀・訳)が選ばれた。

優秀作品に選出された雁須磨子は1994年に『SWAYIN’ IN THE AIR』(「蘭丸」/太田出版)でデビュー。BLから青年誌、女性誌まで幅広く活躍し、読者の熱い支持を集め続けている。『あした死ぬには、』は突然の病気、更年期障害、取れない疲労、美容の悩み、お金の不安、これからの人生プラン……切実に生きる女子たちの「40代の壁」を描くオムニバスシリーズだ。

一方、『泥の女通信』の著者のにくまん子は同作でデビュー。『泥の女通信』は、

・どこでも元カノばかり引き合いに出す彼との対決「元カノ魂いつまで」
・かわいい奥さんを盗撮してみたら「ひみつのおくさん」
・“とりあえず私たちで一旦くっついておこうか”――「だってずっとずっとずっと友達」
・中学でクソオタ同士だったあの男子と久々の再会「君は今日も笑って生きてる」
・朝起きたら知らん女が鬼の形相で立っていた「なんかそういう日」

など、やっかいな恋と人生を生きていくダメダメな「私」たちを描いた14編に描き下ろしを加えた短編集だ。

『あした死ぬには、』は1・2巻発売中、各1200円+税。『泥の女通信』は全1巻発売中、1000円+税。

【関連リンク】
『あした死ぬには、』連載サイト
あした死ぬには、2-太田出版
『泥の女通信』特設サイト
泥の女通信-太田出版
第23回文化庁メディア芸術祭 公式サイト

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。