内田雄馬 「キャラクターとしての歌」と「自分の歌」はどう歌い分けている?

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声優、歌手として活躍する内田雄馬の5枚目のシングル『Over』が2月19日に発売された。昨年から今年にかけて初のライブツアーを行うなど、ソロアーティストとして実績は十分の内田だが、彼には「声優のキャラクターとして歌う歌」と「内田雄馬として歌う歌」が存在する。果たしてこの2つをどう歌い分けているのか? 2020年2月25日発売の『GIRLS CONTINUE Vol.1』で、内田はこう語っている。

「演じる僕らはキャラクターという“人の楽器”に変わっていって表現しているので、そこをベースに歌も考えていく。歌声は喋る声と発声が異なるので、自分とは違う楽器を、まるで今までずっと生きてきたかのように使いこなさなくてはいけない。そういう作業なのでとてもコントロールが難しいですし大変なことではあるんですけど、一方で自分とは違う、普段使わないような楽器を使って表現させてもらえるという喜びもある。その中で、特に僕がキャラクターソングを歌う時に大切にしているのは、そのキャラクターの幅が広がるといいなということなんです」

キャラクターとして歌うことを「違う楽器」と表現した内田。それでは“内田雄馬の曲”を歌う時はどうなのか?

「キャラクターと一番違うのは、キャラクターは作品のものであり僕のものではないんですよね。だけど、『アーティスト・内田雄馬』の場合はその中に『個人・内田雄馬』として僕自身の考えや、個性が存在する。それは声優との一番の違いでした。

声優はいただいたものを、1から100を作る、あるいは1から70、1から20とその幅をどうコントロールするかに挑戦する仕事だと思っているんですけど、『アーティスト・内田雄馬』は0から1を自分の中で生み出さないと前に進めない。枝というよりはわりと幹に近い部分を見つける仕事なんだなと実感しました」

やはり2つの間には大きな違いがあるようだ。ただ、「内田雄馬」として何作か作品を発表するうちに、“内田雄馬らしさ”は意識しないようになったという。

「自分らしさというものは自分で見つけるものではないのかもしれないと、最近思っています。誰かに見つけてもらい、いろんな人から見てもらったものの形が内田雄馬の形だから、僕自身は『こうです』とは言い切れないところもあって。もちろんそれができる人もいますけど、僕はある意味決めつけたくないなと思っているところはあります」

試行錯誤した末にたどり着いたのは、「自然体」だったということ。2月24日にパシフィコ横浜で、初のライブツアーの最終公演が行われたばかりだが、次のライブツアーでは益々大きな姿を見せてくれそうだ。

◆GIRLS CONTINUE Vol.1(2020年2月25日発売)

【関連リンク】
GIRLS CONTINUE Vol.1-太田出版
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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