ゲームカルチャー誌『CONTINUE』が頑なにPCエンジンを取り上げなかった訳

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1冊丸ごと「PCエンジン」のみを特集した『CONTINUE SPECIAL PCエンジン』が3月18日に発売された。2001年3月創刊の『CONTINUE』は、「ゲームカルチャーマガジン」という看板を掲げながら、これまで頑なにPCエンジン特集を行わなかったが、その理由は何だったのか? 編集長の林和弘氏は『note』のインタビューでこう語っている。

「あんまり言われすぎちゃって嫌になった、というのはあるんですよ、真面目な話。イベントなんかでも話したことありますけど『お前ら、いい加減PCエンジン大全やれよ! バカ!』みたいなハガキが毎号来てたんです、しかも同じ人から(苦笑)。そんなの……ねえ? アタマごなしに命令されて特集やるのも嫌だから、いつだったか忘れましたけど、ホントに『さあ、いよいよ次はPCエンジン大全だ!』ってときに同じ人からハガキが来て、それで特集するのやめたこともありますから」

編集会議で名前が上がったことも1度や2度ではなかったものの、そのような理由で見送られていたPCエンジン。その封印が解かれた理由は、ある程度想像が付くものだった。

「3月19日に『PCエンジンmini』が発売になる、というのが大きいですよね、やっぱり。今後、少なくとも僕が現役の編集者として活動している間に、これほどまでにPCエンジンが注目されるタイミングも二度とないと思いますから、やるならいましかないだろう、と。それで、どうせやるのであれば『全50ページ特集』とかではなく『全部載ってる決定版』にしたほうが面白いし、長く残るものになるだろうなあ、と思ってやることにしました」

PCエンジンminiは、『ファンタジーゾーン』『ドラゴンスピリット』『源平討魔伝』『大魔界村』『グラディウス』『スーパー桃太郎電鉄II』『ときめきメモリアル』ほか、PCエンジンの人気タイトルを34本収録し、コンパクトサイズで復刻したもの。同誌は全296ページという膨大なボリュームの1冊だが、ずばり見どころはどこなのか?

「レビューは読んでほしいですよね。今回レビューは『大』『中』『小』で重要度を設定していて、それぞれ『800字』『400字』『200字』なんですけど、個人的に面白いのは『小=200字』だと思っていて。

『大=800字』は『天外Ⅱ』や『カトケン』、『スーパーダライアス』みたいなビッグタイトルで、それについては力のあるレビュー揃いなんですけど、たとえば『ロムロムカラオケ』とか『ウルトラボックス』シリーズを各200字でレビューするのって、かなりの苦行ですよ(苦笑)。他のPCエンジン本だと『50字くらいで簡単に説明』『まったく同じ内容のテキスト』『個別には説明しない』のどれかなんですけど、僕らは1本1本レビューしてますからね(笑)。もう、そのあたりの無駄な努力を評価していただければなあ、と思います」

600本以上におよぶゲームレビューのほか、『イース』制作陣の岩崎啓眞氏、『ときめきメモリアル』の永山義明氏への開発当時を振り返る貴重なロングインタビューなどを紹介している『CONTINUE SPECIAL PCエンジン』は、2020年3月18日発売。3000円+税。

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CONTINUE SPECIAL PCエンジン

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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