4枚目シングル発売の鈴木みのり 目標は「人間性が歌に表れたら」

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声優・歌手の鈴木みのりの4枚目のシングル『夜空』が2月に発売された。このシングルは、1月から3月まで放送されたTVアニメ『恋する小惑星(アステロイド)』のEDテーマだが、どのようなコンセプトの曲なのか? 2020年2月25日発売の『クイック・ジャパン』vol.148で、鈴木はこう語っている。

「アニメの監督(平牧大輔)が、音楽がアニメに寄り添うことをすごく大切にされている方なんです。歌詞もアニメにすごく寄り添っていて、それが難しい部分でもあって。

これまでのタイアップ曲は、アニメのテーマと自分自身とうまく合わせることができたんです。ただ、今回はもっとアニメに寄り添わなきゃ、という気持ちが強くて、どのように歌うべきか悩んでしまいました。もう一度考え直す中で、自分の重ね合わせるべき感情が浮かんできたんです。結果的に、夢に向かって進む自分と、それを支えてくださっているファンとの関係性に行き着きました」

鈴木は、2016年に行われた『マクロスΔ』のオーディションで、およそ8000人の中からヒロインに選ばれた経歴の持ち主。声優として、歌手として着実に成長を続けるなかで、2つのバランスはどのように保っているのか?

「以前は、女性声優として辿らなきゃいけない道があるんじゃないかとか、すごくその経歴を気にしていた時期もありました。たぶんそれは、『マクロスΔ』でデビューして、歌姫として諸先輩方と比べられることが多かったのが影響しているかもしれないです。それが、ソロの歌なり、『アイマス』(『アイドルマスターシンデレラガールズ』)をはじめいろんな作品に参加することで薄れていったところはありますね。“自分らしくあればいいんだ“と」

昨年末にはナガシマスパーランドで行われたカウントダウンライブに出演するなど、活動の幅が広がっている鈴木。「声優も歌手もきちんとやりたい」という彼女だが、とりわけ歌に掛ける思いは強いようだ。

「今はこういう歌手になりたい、という具体的なビジョンよりも、10年、20年経ったときに、素敵な女性に、その人間性が歌に表れたらと思います。ありがたいことに、シングルを出すたびに、『大人になっていくね』と言われるのですが、そういう声を無駄にしないように、品のある人間になれればと思います」

デビュー以来順調な活動が続くが、目標はまだまだ高いよう。彼女が言うように、「10年、20年経ったとき」に彼女がどんな存在になっているのか、アニメ、声優ファンならずとも楽しみだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.148(2020年2月25日発売/太田出版)

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クイックジャパン-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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