鼎談は東京とNYを繋いで行われた
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眠れない夜はインターネットの話でも

デジタルネイティブ女子鼎談 「未来のために人は変われるか?」

Amazonより
『ケトル VOL.53』 久野遥子、京極尚彦、小林由美子、曽我部恵一、末吉裕一郎、武田砂鉄、池田エライザ、神谷…ほか

塩谷舞・石井リナ・大久保楓、デジタルネイティブと呼ばれる3人による鼎談第11回。2月以降、テレワークが急激に浸透していく世相のなか、この鼎談も東京とNYをつなぎ行いました。

◆非常時だからこそ試される新しい働き方

リナ:世界的な出来事となっている新型コロナウイルスですが、周りで影響は感じられますか?

舞:今のところ(3月12日現在)、NYの私の仕事に影響は出ていないです。ただ、観光分野のサービスはとても厳しいようで……。

リナ:イベント中止やそれに伴う損失などの話は、私もPR会社の友人たちなどから聞いています。BLAST Inc.で取り組んでいる生理用品の生産は幸いにも国内の工場で行われているので、まだ大丈夫ですが……。

楓:私がYouTubeディレクターとしてお手伝いしている会社は原則テレワークになりました。対面で会わなくてもいい打ち合わせは、極力テレカンに。だから、ステジオでの動画撮影以外はほとんど家で作業をしていますね。

舞:ちゃんと仕事に集中できてる?

楓:それがずっと家にいると気分が乗らないことがあって!(笑) そういう時はカフェに行って仕事をしています。それでも通勤時間や作業の効率を考えると、テレワークの方が良いなって感じることが多いです。

舞:日本にもテレワークやテレカンがかなり広まって、働き方改革という意味では少し前進したのかも。もちろん、今は非常時だし素直には喜べないし、ケトルが出てる頃の世界の状況が見えないけど。

◆なかなか消えない差別 その中での希望とは

リナ:そうした世情を別にしても私は気持ちが暗くなることが多い気がします。いろいろな形の差別を耳にしちゃって。たとえば政治の場で真剣に男女平等を話しあっているのに平然と皮肉を言う政治家がいたり。

楓:周囲も笑ってるんですよね。本当に信じられない! そこは皮肉や失笑でなくはっきり指摘して欲しいです。

舞:セクハラや性暴力の話題も後を絶たない。これまでが水面下だっただけだと思ってますが。

リナ:でも現状だと、経営者など立場の強い加害者は、大した社会的制裁もなくそのまま復帰できてしまう。これっておかしいなって。

楓:差別やセクハラに抗議するための不買運動とかが日本じゃ起こらないですから。きっかけがないから、なかなか社会が変わっていけない。そもそも、事件もあまり広まっていないですよね。だから私は最近、自分がダメだと思った出来事は積極的に発信していくようにしています。

舞:消費者に問題を自分ごととして捉えてもらうことって重要だよね。いち消費者としては、作る過程で弱者が搾取されていない商品を意識的に選んでいきたい。でもその内側を知るってとても難しいから、専門家や科学者の方と一緒に、人にとっても環境にとってもエシカルな消費を学べるようなコミュニティを作りたいと進めています。

リナ:それは面白いですね!

舞:実は、私も上京したての頃、社外の人からセクハラを受けたけど、その相手が今はフェミニズムや人権への配慮に目覚めていたんです。過去を擁護する気はないけど、社会の空気が変われば人も変わるんだなぁと。この連載を見返すと、私たち自身も結構、考え方が変わっていますし!

◆瞑想やCBDは自分を変えるためのツール

リナ:それで言うと、最近になって瞑想とかCBDにすごく興味が出てきました。

舞:きっかけは何だったの?

リナ:自分と興味関心が近い人たちのライフスタイルにそれらがあったから、ですかね。

楓:最初はCBDって大麻の成分が入ってるの!? って怪しいイメージでしたけど、メジャーになりましたよね。

リナ:私はオーガニックコスメやマインドフルネスの方向から知ったので、抵抗はなかったな。楓ちゃんは瞑想とかしてる?

楓:スマホに「Meditopia」という瞑想アプリを入れています!

舞:それこそ最初に話したテレワークもそうだし、時間があればいくらでも仕事もSNSもできちゃう現代だから脳を休ませるために、意識的に気を抜く時間を作ることは大切。

リナ:本当にそうですよね。あと私は、瞑想やCDBを通して、自分の感情の起伏がもっと穏やかになったり、思考がポジティブに変われるんじゃないかって少し期待してます。

舞:そういう効果あるかもね。ただリナちゃんのフォロアーとしては、差別に声をあげたり、BLASTで発信したりしている“あのリナちゃん”がいなくなっちゃうと少し残念だな(笑)。

楓:(笑)。

◆ビンテージに価値を見出す社会へ

リナ:最近は、結婚式の準備を始めました。

舞:改めておめでとう。

楓:本当におめでとうございます!! 私はまだ、身近な人の結婚って少ないからか、ワクワクしちゃうんです(笑)。

舞:ああ、私たちは世代的に少し慣れちゃったかもね(笑)。

リナ:それで、今はドレスを選んでいるんですけど、ビンテージドレスという選択が結構良くって。1回とか2回とかしか着てなければかなり綺麗だし、お洒落なものを新品よりコスト抑えられて。

楓:かわいい! どうやって見つけたんですか?

リナ:Instagramでフリーのウェディングプランナーさんと知り合って、教えてもらいました。

舞:ビンテージといえば、私は最近 #oootd に注目しています。

リナ:何の略ですか?

舞:「old outfit of the day」だね。古着やビンテージ中心のコーディネートに使われていることが多いです。毎日のように新しい服を買いがちになってしまう #ootd へのカウンターカルチャーとしても応援したいですね。

リナ:たしかに、古着を買うことが環境にも良いですもんね。ただ #oootd だと検索に出てきませんね……

舞:そうなの(笑)。 だから盛り上げるために楓ちゃんみたいなファッショニスタも協力してくれるとうれしいな!

楓:もちろんです!これから、積極的に使います!

【プロフィール】
大久保 楓/元YouTuber。現アパレルブランドLOLIPOPKNIFEクリエイティブディレクター。1999年生まれ。SNS総フォロワー数10万人を超える。18歳での起業も話題に。

石井リナ/BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント。1990年生まれ。『Instagramマーケティング』共著。現在は起業し、動画メディアBLASTの運営を行う。

塩谷 舞/milieu編集長。1988年生まれ。東京とニューヨークの二拠点生活中。大学在学中に『SHAKEART!』創刊。Webディレクター・PRを経てフリーランス。

◆ケトルVOL.53(2020年4月15日発売)

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