『Quick Japan』vol.149(太田出版)
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お笑いとバラエティ

オードリー司会の『オドぜひ』 出演する一般人はどうやって選んでいる?

Amazonより
『クイック・ジャパン149』 EBiDAN

お笑いコンビのオードリーが、一風変わった「ぜひらー」(番組に出演する一般人)とトークする『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』(中京テレビ)は、今年で8年目。今やほぼ全国で放送されるようになった同番組は、一筋縄では行かない予定不調和が大きな魅力だが、出演する一般人はどのようにして選んでいるのか? プロデューサー・演出の富田恭彦さんは、2020年4月25日発売の『クイック・ジャパン』vol.149で、このように語っている。

「番組がはじまった当初は、すごく悩みました。素人に出てもらう番組は、通常のやり方だと、リサーチャーさんが探しに行くんですけど、この番組はそれをやっていません。探そうとすると、肩書やなにかがある人が見つかってしまう。僕らが求めていた『なんの変哲もない人』は、探しても見つからないんですよね。

(番組に寄せられる)口コミを見て、『なにもねえだろうなこいつ』みたいな、なるべく面白くなさそうな人を選んで面談にお呼びしていました。口コミにがっつり特技とか面白いことが書いてある人は、それ以上はないだろうなという考え方で」

オードリーについては「どんな素人さんでも受け止めてくれる」と全幅の信頼を置いているが、「ちょっと屈折したところを持っている人がハマる」のだとか。1年に1度くらい、素晴らしくハマる“スーパーぜひらー”が登場するそうだ。

「最近だったら『男子校あるある』の刈川くん。オードリーも男子校なので、絶対に話が合うだろうなと思って。刈川さん自身がすごく観察眼があるし、話も上手ですし。あれって、放送作家が考えた男子校あるあるじゃなくて、刈川さんのあるあるじゃないとうちの番組では成立しないんですよね。

スーパー人間の高羽くんは、お行儀がいいし、顔も一応シュッとしているのに、言ってることがめちゃくちゃなんですよね。真面目だからこそ狂気と怖さが面白さになっている。一生懸命なところもいですよね。春日さんファンの大林くんは、素人さんが芸人をイジるさじ加減が素晴らしい。若林さんの誘導に乗っかるかたちになってますけど、もしかすると、若林さんですら大林の手のひらの上で誘導させられているんじゃないかという気すらしてきます。天才的です」

そんな『オドぜひ』は、YouTubeに公式チャンネルを開設して、素人さんごとに動画をアップしている。その狙いは何なのか?

「ローカル番組としてはじまったので、日本中の人たちに知ってもらいたくてはじめました。1年前から全国ネットになりましたけど、この8年でスマホを使う人が本当に増えたので、そういう人にTVのタイムテーブルに合わせて番組を見てもらうのは難しいなと思ったので、続けてます。

実際、素人さんに面談すると、YouTubeで見ている人がほとんどなので、ちょっと悔しいですけどね。もちろんYouTube もそれなりに面白く編集してますけど、オープニングのフリートークや、ぜひらーさんの入退場も含めて1本の番組。YouTube は言ってみれば10のうちの6ですから、やっぱり本編のTVを見てほしいなって思います」

番組はすでに8年目だが、冨田さんは「出ていただく方が一般の方ということは、言い換えると候補が1億人くらいいるということ」と、やる気は満々。オードリーの名古屋通いはまだまだ続くことになりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.149(2020年4月25日発売/太田出版)

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