『ケトルVOL.54』は「みんなの大好き」特集
『ケトルVOL.54』は「みんなの大好き」特集
ケトル

東京と長野で二拠点生活を送る若き女性実業家はコロナで何を思った?

Amazonより
『ケトル VOL.54』 chelmico、kemio、さらば青春の光、三浦直之、上田慎一郎、井浦新、曽我部恵…ほか

2011年から2014年までアーティストとして活動し、その後ユニセックスストリートブランド「BLIXZY」の企画・デザイン・モデル・PRなどを担う武藤千春さん。現在はJ-WAVEの番組『SHIBUYA DESIGN』でナビゲーターを務める彼女は、2019年から長野と東京で二拠点生活をスタートさせました。なぜ東京中心での生活を離れることに決めたのでしょうか? ケトルVOL.54(2020年6月16日発売)で、このように語っています。

「今まで東京に住む理由は、学校や職場に近いからでした。でも、いずれはどこでも仕事ができるようになるだろうし、実際に東京でしかできないのはラジオの仕事だけだな、と思っていたんです。住む場所やそこで生まれる時間の使い方は、今後人々のアイデンティティになると思ったのがきっかけでした。東京にいた方がかっこいいという固定観念も崩れつつあった。そう思ってから、東京以外で暮らすことに目を向け始めました」

今年の2月頃までは週の半分を東京、半分を長野と行き来する生活を続けていた武藤さん。自粛要請期間中は自分で車を運転して週末だけ東京で仕事をし、それ以外は極力長野の自宅でアパレルの仕事に専念する生活を続けていました。人が集まる都市部から距離をとったことは、人とのコミュニケーション方法を工夫するきっかけにもなったそうです。

「長野で生活し始めてから、友達とお茶をしたり、仕事先で雑談したりと、自分の知らないことを聞く機会は急に減りました。しかも友達はアーティストやモデルなど、特殊な仕事の人が多い。会話をする人の職種が自然と偏っていることにも気づいて。自分の半径2メートルより外の世界の人が、どんなことを感じ、どんなことをしているのかを知ることが、今の自分に必要だなと思ったんです」

二拠点生活という選択も大きな決断ですが、コロナウイルス騒動により、人との付き合い方や距離感は、劇的に変化していきそうです。人との関わり方はどのように変化していくのでしょうか。武藤さんは「ライフスタイルの変化があるからこそ、コミュニケーションも変わっていく」と感じたそうです。

「よく『老後は田舎や山で暮らしたい』と考える人が多いですが、リモートワークなどが普及したことで『なんで老後って言ったんだっけ。今からでもできるじゃん』って気づく人がたくさん出てくる、と思いました。今、いろいろなコンテンツをオンラインで視聴できたり、人と簡単にZoomでつながれたりする。やりたいことが住む場所に縛られない環境が出来上がってきたからこそ、これからは地方が盛り上がりそうだと思いました。

私も長野に住む前は、働き方で自分らしさを出そうとしていました。でも、長野に来てからは『どう自分らしくあるか』を考えるようになった。自分にフィットする生き方や暮らし方を探してみるだけで、ポジティブな気持ちになれるんだなと思いました」

コロナ騒動は、交通費や時間をかけることなくオンラインで話す気軽さを世に知らしめましたが、武藤さんは、だからこそ「これからは『会うこと』の価値が一層上がる」とも語っています。騒動はまだまだ収束が見えませんが、今後はオンラインとオフラインをどう使い分けるかが、大切なキーワードになりそうです。

◆ケトルVOL.54(2020年6月16日発売)

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