SNSとの上手な付き合い方とは
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眠れない夜はインターネットの話でも

デジタルネイティブ女子鼎談 「SNSの数だけそれぞれの世界がある」

Amazonより
『ケトル VOL.55』 さやわか、大森望、宮崎智之、橋爪大三郎、池澤夏樹、玉城ティナ、米代恭、遠野遥、野中モ…ほか

塩谷舞・石井リナ・大久保楓、デジタルネイティブと呼ばれる3人による鼎談第13回。SNSには通じている彼女たちでも、時には戸惑うこともあるようで……。

◆その時にやりたいことがキャリアになっていく

舞:BLAST Inc.の生理用品「Nagi」、すごく評判良いよね! おめでとう!

リナ:ありがとうございます。発売前は売れるか不安で、コスト削減のために発送業務を自分でしようかと考えていたくらいでしたけど……。

舞:しなくて良かったね(笑)。これがあるだけで安心して毎日を過ごせるって思える良品。今は入荷待ちだけど、災害用にまとめ買いとかしたいなぁ。

リナ:今後、複数枚のセットプランを用意しようと思っています。あとはユーザーから要望の多いXL・XSサイズや、スポーツラインも展開しようかと。「Nagi」は小中学生にも使って欲しいので。

舞:さすが! でも、細かいニーズに対応していくとコストがかさまない?

リナ:こまやかに良いサービスをしようとするとどうしてもお金がかかってしまいますんね……。でもメディアの方は今お休みしているので、期待されている分それに応えていきたいですね。使っていただいて何か要望はありますか?

舞:増産して~!

リナ:はい! しおたんさんのお仕事の状況はどうですか?

舞:これまでと打って変わって、執筆がメインです。ただ、今はお題が「コロナ禍」に集中しちゃうから、さながらライター業界のセンター試験(笑)。同じ環境同じテーマで、オリジナリティある文章を書く必要があるので、内面や文章力が鍛えられました。あ、そういえば、楓ちゃんのTikTok見てるよ!

リナ:私も夫婦で見てる!

舞:めっちゃうまくない!?

楓:うまいんですよ(笑)。

舞・リナ:(爆笑)。

楓:実際、カットを厳選したり構成を考えたり、動画撮影や編集には力を入れていて、15秒を作るのに3時間はかけてます。いわゆるTikTokっぽさじゃなく勝負したくて。

リナ:動画の世界に帰ってきてくれてうれしい!

舞:思い返せば2年前とは、私たちのキャリアも変わったよね。特に、私とリナちゃんは「SNSコンサルタント」みたいな感じで連載を始めたのに……。連載タイトル、このままで大丈夫なのかな?

舞・リナ・楓:(笑)。

◆SNSの数だけそれぞれの世界がある

楓:実はTikTokの動画が大人には評判が良いんですけど、TikTok世代にはあんまり刺さらないのかなぁって思っているんです。

舞:あんなにセンスのある動画なのに! 単純に、よく見られる場所に動画が表示されてないだけじゃなくて?

楓:たしかにそれはあります。あと、視聴者に低年齢層が多いから、やっぱり顔芸みたいな「わかりやすい動画」の方がバズるんですよね。でも、私は自分の世界観を大切にしたいので結構、葛藤しています。

舞:やっぱり大きな流れに乗らないと厳しいのかな……。

楓:これがInstagramだと少し違うんですよ。自分の好きな写真だけを自由に投稿していてもフォロワーはちゃんと見てくれるから、そこはやりがいがあります。

リナ:舞さんのお姉さんのアカウントなんてまさにそうですよね。商売っ気がなくて自然体で、でもファッションにはこだわりを感じる。子育ての話もリアルで。だからフォロワーとのつながりが深いんだと思います。

舞:なんか、ありがとう(笑)。

リナ:メディアによってそれぞれにカラーがありますね。

楓:個人的なアカウントの実感として私はInstagramはファッションが、Twitterはビジネスが求められる印象です。

舞:お互い世界が違うからこそ、此方ではありふれたことでも彼方に持っていくとバズるみたいなことがあって面白い。それに1つのSNSに情報発信を頼るのはリスクだし、複数のSNSを同時に利用した方が良いと思ってる。

リナ:そうですよね。だから私はぷるこちゃんのTikTokを応援してるよ!

楓:ありがとうございます!

◆コミュニティの安心をどう守るか?

リナ:IGTVでは何も起きなかった動画がYouTubeで公開した途端に批判されたり。同じコンテンツでもSNSによって反応が違いますよね。

楓:私もYouTubeで低身長女性向け動画のコンサルタントをしているんですけど、チャンネルが意図しないコメントがきたときなどコメント欄にはいつも悩んでいます。この段階でブロックしちゃうのも違うしでも……って。

リナ:コミュニティの安全性にも関わってきますね。

舞:最近は些細なことで炎上しがちだからなぁ。クリエイターたちが精神的安寧を求めた先に、有料noteやオンラインサロンなどがあるのかもしれません。

リナ:たしかに、一定のハードルがあると全然違うかも。

舞:ただ、閉じたコミュニティばかりになると、面白いコンテンツは外に出回らなくなっちゃうし、私自身で言えば競争心が削がれるのは心配です。センター試験を勝ち抜けなくなる!(笑) たとえば音楽でいうApple Musicのような、いろいろな人のコンテンツが定額制で楽しめるサービスが音楽以外に広がるのを待っています。

楓:それに最近は、木村花さんの事件のような問題もあって、私もインフルエンサーとして活動していく上で酷いコメントもたくさんもらって正直慣れてはいたけど、それじゃいけないんだなと感じました。インフルエンサー側も自分が我慢すればいいだけと思うのではなく、誹謗中傷は絶対に許されないことだと伝えて、向き合っていく必要があるなぁと……!

舞:無視するだけじゃ、相手は減らないもんね……。

リナ:最近ハマった、韓国の「Nizi Project」という番組は、オーディション番組なのにどの出演者に対しても、悪印象を持つようなシーンは放送されません。炎上防止という意味で、今後はそういう配慮も必要になってくるんだなと思いました。

【プロフィール】
大久保 楓/元YouTuber。現アパレルブランドLOLIPOPKNIFEクリエイティブディレクター。1999年生まれ。SNS総フォロワー数10万人を超える。18歳での起業も話題に。

石井リナ/BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント。1990年生まれ。『Instagramマーケティング』共著。現在は起業し、動画メディアBLASTの運営を行う。

塩谷 舞/milieu編集長。1988年生まれ。東京とニューヨークの二拠点生活中。大学在学中に『SHAKEART!』創刊。Webディレクター・PRを経てフリーランス。

◆ケトルVOL.55(2020年8月17日発売)

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