約40か国の藍染の衣装や布を紹介 『世界の藍』展

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10月2日(金)より、東京・西新宿の文化学園服飾博物館にて、世界各地の藍染を紹介する展覧会『世界の藍』が開催される。

この展覧会は、世界中で古くから植物染料として用いられてきた「藍」が、それぞれの地域でどのように取り入れられてきたのかを紹介するものだ。蓼藍、琉球藍、インド藍、大青……、さらに絞り染め、型染め、ろうけつ染め……、地域によって使用する植物の種類や染色法は異なるが、手軽に染めることができる藍は、古来より染料として使われてきた。

会場では、日本、アジア、アフリカ、中米など、約40か国の藍染の衣装や布を紹介。江戸時代の小袖、18世紀フランスのベスト用布、19世紀末インドの掛布、20世紀初めの中国の上衣、ジャワ島(インドネシア)の肩掛、ナイジェリアの絞り染めのヴェールを被る女性、ベトナム・黒モン族の女性、グアテマラの藍染のコルテ、ニジェールの男性用衣装などが登場する。

文化学園服飾博物館は、学校法人文化学園を母体とする、日本では数少ない服飾専門の博物館。ファッション界に多くの人材を送り出してきた同学園は、創設以来、資料収集に努め、生活に欠かせない「衣」をテーマとした専門博物館を1979年に開館。服や染織品にまつわる資料を一般公開している。

『世界の藍』は、文化学園服飾博物館(渋谷区代々木3-22‐7 新宿文化クイントビル JRほか「新宿駅」徒歩7分)にて、2020年10月2日(金)~12月18日(金)まで開催。開場時間は10:00~16:30(10月16日、11月13日は19:00まで)。休館日は日曜・祝日。入館料は一般500円。 

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。