『ケトルVOL.56』はクリストファー・ノーラン特集
『ケトルVOL.56』はクリストファー・ノーラン特集
映画・演劇・ドラマ

「トレーラーを前方宙返り」「スタジオに洞窟」 ノーラン監督ケタ外れ伝説

Amazonより
『ケトル VOL.56』 佐藤大、前島秀国、原田眞人、名越康文、文月悠光、曽我部恵一、松崎健夫、武田砂鉄、池田…ほか

これまで数々のヒット作を生み出してきたクリストファー・ノーラン監督は、とにかく“リアル”にこだわるのが信条。英仏連合軍の兵士40万人を救出しようとした「ダンケルク撤退戦」を描いた『ダンケルク』では、当時の戦場の再現にこだわり、戦闘機や駆逐艦を実際に博物館から借りて撮影しました。それ以外の作品でも、様々な伝説を残しています。

●『バットマン・ビギンズ』
「バットマンの愛車だって実用的じゃないと嫌! だからすべて手作り」
「秘密基地を再現するために、滝が流れる巨大な洞窟をスタジオに再現」

バットモービルを“使える車”として描くことにこだわったノーラン監督は、アメリカの軍用車ハンビーやランボルギーニなどを参照して手作りでマシンを開発。その最高時速は160㎞を超え、撮影時にはベンツにカメラを搭載して撮影がなされたとか。また、バットマンの秘密基地バットケイブもセットで再現。幅40m、高さ13m、奥行き80m強を誇る強大な洞窟を作ってしまいました。

●『ダークナイト』
「特殊効果担当者の泣き落としを無視して、トレーラーを前方宙返りに」
「ビルを破壊する時も、崩れ方の美しさにこだわり」

18輪トレーラーが縦に一回転して宙を舞うシーンでは、巨大なピストンをトレーラーの後部に設置して跳ね上がらせています。ちなみに、特殊効果の担当者は現実的なプランに変更するように何度も説得を試みましたが、ノーラン監督は首を縦には振らなかったとか。一方のジョーカーが病院を爆破するシーンでは、ビルに切れ込みを入れ、波状に崩れ落ちるようにして余韻を表現しました。

●『プレステージ』
「キャストにマジックを覚えさせて撮影を敢行! でも編集でカット」

ノーラン監督の無茶振りは時として、製作陣だけでなく、キャストにまで及びます。主演を務めたヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベイルは、リッキー・ジェイとマイケル・ウェーバーという二人のマジシャンから指導を受けることに。ちなみに役作りにストイックなクリスチャン・ベイルは、教えられたトリックをすべてマスターしたそうですが、その一部は編集でカットされてしまったそうです。

●『インセプション』
「洪水が迫っくてる緊迫感を表現したいから、1万リットルの水を用意」
「キューブリックの手法を自分も試したいから、回転するセットを作る」

物語序盤でディカプリオが大量の水を被るシーン。ここでは、洪水を再現するために、装置を使用して高圧で水を噴射しています。その総水量は約1万リットルにも及びました。また回転する廊下のシーンでは、大きなリングにセットを固定し、それを回転させて無重力状態を再現。「『2001年宇宙の旅』で用いられていた手法で格闘シーンを撮影したかった」とノーラン監督はメイキングで語っています。

◆ケトルVOL.56(2020年10月15日発売)

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