最終回は姉妹が語り合う
最終回は姉妹が語り合う
中国美女漫談

陳暁夏代×陳暁絹代 リアルに体験した中国の激変(中国美女漫談)

Amazonより
『ケトル VOL.57』 いくえみ綾、ともさかりえ、中村涼子、乙武洋匡、佐藤千亜妃、倉本さおり、加藤茶、北村薫…ほか

今、注目の国・中国。日本と中国の背景を持つ陳暁夏代(ちんしょう・なつよ)が、カルチャーシーンをリードする様々な職業の中国美女をゲストに迎えて、中国と日本を語り合う。最終回となる第8回は、姉妹漫談です。

夏代:今回は特別編で、姉妹漫談を。私たち姉妹はずっと離れ離れで育ってきたんだよね。

絹代:そうだね、2人ともちょうど日中半々ずつ滞在してる。

夏代:半々はそうなんだけど……どの時代の中国を見てきたかという部分が明確に違う。私は2013年以前の中国をビフォーチャイナ、2014年以降をアフターチャイナと呼んでいるんだよ。途上中の中国と、煌びやかなデジタル大国になった中国。2つは違う国と言えるくらいに違うよね。

絹代:そう。だから「中国に行ったことがある」と言う人に会っても2013年以前だと「ああ昔の中国か」と思うよね。

夏代:今の中国で当たり前のようにあるITサービスと融合した社会インフラはなかったよね。

絹代:私はまさに2014年に上海の大学に進学したんだよね。

夏代:その前、私が中高の頃の中国市場はNOKIAやLGが主流だった。それがiPhoneの襲来を機に、国産ブランドが登場し瞬く間にスマホが普及してサービスが増えていった。その兆候が見えたのが2013年。私はそこで日本に帰ってきた。年に何度も行くけど、それと住んでいるのはわけが違うよね。

絹代:2014年の中国で一番話題だったキャッシュレスでいうと、逆に私はそれまで日本で過ごしていて、現金人間だった。最初はWeChat Payのチャット画面でやりとりされる数字を信じられなかったんだよね。

でもある日、銀行口座から引き出してみたら本当に引き出せて。そこからかな。そのうち学費もAlipayで払うようになって、キャッシュレスを無視すると生活に支障が出るレベルになっていった。たった1年で。私は自分が新しいことに受け入れ態勢がないわけないと思っていたけど、それでも心から受け入れるのに1年はかかったんだよ。

夏代:驚いた。絹代でさえ1年かかるなら世間は時間かかるね。

絹代:そこからの中国は面白くて、キャッシュレスに慣れたと思った途端、出前サービス、ライドシェア、無人スーパーともう毎月のように新しいサービスが出てくる。そしてそれらは圧倒的に生活が便利になるツールで、使わずにはいられない。使うにはアプリオンリーだし、キャッシュレスオンリー。だから自然と芋づる式に新サービスに触れていた感じかな。

夏代:暮らしと同化した行動になったんだね。

絹代:そうそう!“キャッシュレス”という行動をわざわざするのではなく、食べるために決済、学ぶために決済、とても自然な一連の行動になっていった。

夏代:周りの人も?

絹代:みんな途中から積極的に試していくという感じだった。デパ地下の試食みたいに。

夏代:へえ、面白いね。でも一方で当時は中国全土の会社がブラック企業と言っていいほど、みんな働いていたよね。ようやく今、その熱量が落ち着いて、各業界が確立してきたなという感じ。

絹代:本当にそう。冗談抜きであの時24時間寝ずに働いた人が今の中国のランキング上位にいるんだと思う。

夏代:私が感じてしまうのは、日本でどれだけ挑戦しても、世界から見たら怠けているんじゃないか、競争相手が少ないステージで戦うことはチートなんじゃないかって。単純計算で1億人と10億人の差がある。生きるステージを自分で選べる時代だし、どこでも選べばいいと思うんだよ。ただ生まれ持って私には日中2つのステージは基本設定で、その2つがあまりにも違うから困惑することがある。

絹代:わかるよ。まあ、人生まだ前半だし、いろんなステージが選びやすくなるように世の中が進んでいくといいよね。

【プロフィール】
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陳暁夏代
内モンゴル自治区出身、上海育ち。幼少期から日本と中国を行き来する。2011年より北京・上海・シンガポールにてイベントを運営。2017年DIGDOG llc.を立ち上げ、日中のエンタメ分野や若年層マーケティングを多く手がける
www.chinshonatsuyo.com
Twitter:@chinshonatsuyo

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陳暁絹代
幼少期を中国で、高校を東京で過ごす。上海復旦大学に進学、上海メディアグループSMGでインターン。番組の制作から司会まで担当。2019年より東京で大手広告代理店勤務
(インスタ)@kinuyochinsho

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