国立新美術館にて『佐藤可士和展』 30年の活動の軌跡を多角的に紹介

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2月3日(火)より、東京・六本木の国立新美術館にて、日本を代表するクリエイティブディレクターの佐藤可士和の過去最大規模の個展『佐藤可士和展』が開催される。

この展覧会は、日本を代表するクリエイターとして、グローバル社会に新しい視点を提示してきた佐藤可士和(1965~)の約30年にわたる活動の軌跡に迫るものだ。多摩美術大学を卒業後に博報堂に入社し、アートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤は、2000年の独立以降、企業、幼稚園、病院、ミュージアム、エンターテインメント、ファッション、地域産業など、あらゆる分野に携わり、常に注目を集めてきた。

クリエイティブディレクターは、アメリカの広告業界で1950年代に誕生した概念で、広告の企画立案から最終の表現まで、全体を監督する仕事。日本では2000年代から、広告の枠を越えて企業や商品のブランディングに携わるクリエイティブディレクターが徐々に現れ、その筆頭が佐藤だ。

会場は、佐藤自身がキュレーションを担当。佐藤の原点とも言える幼少期のコラージュ作品、博報堂入社当時に初めてコンピュータでデザインした作品、90年代後半から2000年代にかけて佐藤が手がけた主要プロジェクト、屋外広告の傑作、超有名企業のロゴ、全ての発想のベースとなるグラフィックデザイン、ブランディングに携わったプロジェクト、アートワークなど、佐藤の仕事を網羅する。

『佐藤可士和展』は、2021年2月3日(火)~5月10日(月)まで、国立新美術館(港区六本木7-22-2 東京メトロ「乃木坂駅」すぐ)にて開催。開館時間は10:00~18:00。休館日は火曜日(2月23日、5月4日は開館)、2月24日。チケットは一般1700円(事前予約制)。

【関連リンク】
佐藤可士和展-国立新美術館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。