『ケトルVOL.57』はいくえみ綾特集
『ケトルVOL.57』はいくえみ綾特集
ゲーム・アニメ・コミック

歌手、モデル、芸人…各界の熱烈なファンが語るいくえみ綾の魅力とは?

Amazonより
『ケトル VOL.57』 いくえみ綾、ともさかりえ、中村涼子、乙武洋匡、佐藤千亜妃、倉本さおり、加藤茶、北村薫…ほか

テレビ、ゲーム、YouTube、SNS……リラックスした時間を過ごすのにピッタリなアイテムはいくつもありますが、“漫画が一番!”という方は多いはず。その魅力を知るには、大ファンの声を聞くのが一番です。『バラ色の明日』『潔く柔く』『あなたのことはそれほど』などで知られるいくえみ綾さんは、著名人のファンが多いのが特徴。『ケトルVOL.57』では、色々な著名人が、いくえみさんの魅力を語っています。ピン芸人の中村涼子さんも、大のいくえみファンのひとりです。

「お笑いの養成所を卒業し、芸人としてデビューして3年ほど。コンビを2度解散し、これからはピン芸人として生きていこうと決めた頃に熱中して読んでいたのが、『愛があればいーのだ』でした。当時は、ピンネタの作り方がわからず、お笑いライブに出るも苦い経験の日々。そんな折、ただただ好きだった少女漫画を題材にネタを作ったところ、少しウケ始めました。そこからは、『ネタは少女漫画のなかに全て隠されている!』とばかりに、それまで以上に少女漫画を読み、バイトをしては漫画代に当てる。漫画をとにかく読みまくる生活を送っていました」

作品には大きな影響を受け、地元の同窓会で、かつて好きだった男の子に自分も芸能界にいると匂わせてみたくなってしまったこともあったとか。中村さんは、作品の魅力をこのように語っています。

「時代時代に、いつも新鮮で唯一無二の作品を複数本生み出し続けるいくえみ先生は、“クール恋愛神”だと思っています。その上、『わかっているのにやってしまう』『言わなきゃいいのに言ってしまう』、そんな女の子を描く天才だと思います。女の子の行動原理を1から10まで描いて、見せてくれるんですよね。男性が読んだらきっと全く違う目線なのでしょうが、女性が読んだら、それがわかるからこそもどかしくって。だからなんていうか、もう大好きです」

Every Little Thingの持田香織さんも、いくえみさんの大ファン。その“溺愛度”をこのように語っています。

「作品が出版されると、買った日はとても嬉しくて、その日の夜をどう楽しもうかと、家に持ち帰るまでワクワクしていましたね。今も先生の漫画を手に取るたび、そうした当時の喜びがよみがえります。魅力を言葉にすると、“センス”ですかね。言葉遣いや言葉選び、微妙で細かい身体の動き、洋服の着崩し方もそう。漫画でありながら、自分たちの日常に近いような錯覚になる世界観は、いくえみ先生のお人柄なんだろうなぁと、勝手ながらほっこりしてしまいます」

あまりにも好きすぎて、“好きな作品をひとつ選ぶのは、すごく難しい。というか、選べない(笑)”という持田さん。どうしてもと言われれば、『かの人や月』がとりわけ印象に残っているそうです。

「2004年の出版当時、私はデビューして8年目くらいのとき。『Every Little Thing』とソロ活動で、とても忙しい日々を送っていました。そんななかで大好きな漫画を読むことは、相当な楽しみであり、癒しの時間だったんです。だから、『かの人や月』を読んでいる時間も格別なものでした。

この作品では、大学生の主人公・羽上ひろのをはじめとした、キャラクターそれぞれの想いに触れ、いろんな角度から羽上家の人たちを知ることができるんです。アットホームな家族でありながら、ややこしいとも言いたくなるような独特の優しさが、とても好き。おじいちゃんが描いた玄関の絵だけで泣けますし、作品内の全部のエピソードに涙する漫画なんて、そうそうないですよ(笑)」

モデル、女優、ラジオパーソナリティなど、幅広く活躍する高山都さんは、ライフスタイルや年齢の変化によって、矢沢あいさん、よしながふみさんなど、色々な漫画遍歴を重ねてきましたが、いつも変わらず好きなのがいくえみさんの作品。中でもお気に入りなのが、ドラマ化も実現した『あなたのことはそれほど』だそうです。

「ダメなことはわかっているのに、惹かれていく……という30代男女のW不倫のお話。もちろん不倫はよくないことと理解していても物語で読み進めると、やっぱりおもしろくって、のめり込んでしまうんです。主人公の渡辺美都ちゃんのズルズルいってしまう感じも理解できなくもないし、その相手・有島光軌くんのズルさ、その妻・麗華さんが夫を追い詰める気持ちもわかる。さらに美都ちゃんの夫・涼太さんの狂気に向かっていく姿も、怖くなりながらも目が離せないんですよね。

底なしのW不倫が進んでいくなか、一途すぎて歪んでいく愛や嫉妬、執着が見え隠れ。背筋がゾクゾクするような展開もありますが、登場人物がそれぞれ闇を抱えて、もがき苦しみながら生きていく姿は、人間の本来の姿なのかも、とすら思えます。読んでいるこっちも苦しくなることもありますが、やっぱりいくえみさんの柔らかな絵のタッチが、最後まで読ませてしまうんですよね」

3人3様、これほど熱く語らせてしまうのがいくえみさんの凄さ。彼女の作品はドラマ化や映画化が相次いでいますが、3人のコメントを見ればそれも納得と言わざるを得ないようです。

◆ケトルVOL.57

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