動物たちの「捕食」に注目 テクニックや進化を知る『大地のハンター展』

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3月9日(火)より、東京・上野の国立科学博物館にて、特別展『大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~』が開催される。

この展覧会は、動物が生きていくために必要な営み「捕食(捕らえて食べる)」に注目。“大地のハンター”たちの顎や歯の進化、ハンティングテクニックなどを紹介しながら、生態系における役割と重要性を解き明かすものだ。動物が陸に上がって4億年──ハンターたちがどのように多様化していったのかを探っていく。

会場では、白亜紀の巨大ワニから、現生の両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、節足動物にいたるまで、多彩なハンターを標本で紹介。ライオン、トラ、サーバル、ハイイロオオカミといった動物たちや、フクロウ、タカ、ハヤブサなどの猛禽類を展示する。

また、世界最大級のイリエワニの頭骨、絶滅してしまったニホンカワウソなどの貴重な標本、哺乳類の美しい剥製で名高いヨシモトコレクションや、両生・爬虫類標本で有名な千石コレクションなど、普段は目にすることができない標本も登場。さらに、体の後方部まで見えるトンボの複眼、匂いを嗅ぎ分けるヘビ類の嗅覚、毒を利用して自分より大きな獲物を意のままに操るハチなど、ハンターの優れた能力や技術も解説する。

『大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~』は、2021年3月9日(火)~6月13日(日)まで、国立科学博物館(台東区上野公園7-20 JR「上野駅」徒歩5分)にて開催(事前予約制)。開館時間は9:00~17:00。休館日は月曜(3月29日、4月26日、5月3日・24日・31日、6月7日は開館)。入場料は一般2000円。

【関連リンク】
特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」-国立科学博物館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。