クイック・ジャパン vol.99 のコンテンツ

99号紹介「オードリー」

2011.12.01

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祭りの後始末

誤解をおそれずに言おう。"祭り"は終わった。この国の人々を鼓舞し続けてきた祭囃子と踊りは、ぱったりと止んだ。その象徴になる出来事は3つ。最強のオープントーナメントだったM-1グランプリの終了。お笑い番組の減少。そして、3.11東日本大震災。同列に扱えるものではないだろうが、事実として、いくつもの祭りの後始末をどのように過ごすべきか、僕たちはいま立ちすくんでいる。次の新たな祭りを待つのか、祭りを捨てて神輿を永遠に封じてしまうのか。いずれにしても「でかい一発」をくらった後を、どうにかしてやりすごしてゆかねばならない、過酷な過渡期を生きている。その荒れ地を裸足で旅するような運命を、お笑いコンビ・オードリーに重ねたい。M-1ブレイクの大きなうねりを生き抜いて、その顔はすっかり世間に浸透した。テレビの中でスタンダードの存在となり、いよいよ次の展開に入ろうとしている。彼らの今日と、次の一手はきっと、祭りの後に行き先を惑っている、僕たちの行くべき近未来と繋がるかもしれない。(文・浅野智哉)

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