INTERVIEW FILE 003 嶺脇育夫
Sep 25, 2014

INTERVIEW FILE 003 嶺脇育夫 (タワーレコード株式会社 代表取締役社長)

PASSPO☆の黄緑担当・さこてぃこと槙田紗子さんによる「マキタジャーナル」第3弾! 取材や文章を書くことに興味のある彼女が、様々なジャンルの一線で活躍する方々にインタビューし、インタビュー力を鍛える企画です!今回のご登場は。・・・タワーレコードの経営者にして、アイドルへの造詣も深い嶺脇育夫さん!

編集=原利彦、北野篤 撮影=小島マサヒロ 文=槙田紗子
INTERVIEW FILE 003 嶺脇育夫 写真1
INTERVIEW FILE 003 嶺脇育夫 写真2
INTERVIEW FILE 003 嶺脇育夫 写真3

嶺脇 「それで全店舗の営業本部長をやって。その後、取締役になってからは店舗を離れてオンライン、宣伝・マーケティングなどすべての部署を担当したのもよかったのかもしれないですね。それでまぁタイミングもあって今に至ります。」

槙田 「すごい、、、働く上でアイドル好きをいかせた部分ってありましたか?」

嶺脇 「いやぁそれもここ3?4年の話です。僕がアイドルにハマったのってモーニング娘。の全盛期とかだったんですね。2001~2年とか。でもそのときはタワーレコードって洋楽とかインディーズバンドがメインって感じだったので全然相手にされなかったですよ。。そういうのが好きな店員の子たちにモーニング娘。とかPerfume とかいっても通じなかったです。ここ2?3年でやっとタワーでアイドルのリリースイベントとかをやるようになって、アイドル好きの子がタワーで働きたいって来るようになりました。特に女の子が多いですね。」

槙田 「なるほど!女の子から人気がでたら一般的になった証拠な気がするので今の話はアイドルブームを象徴してますね。」

嶺脇 「だから別にアイドル好きと社長になったことはあまり関係ないですね。」

槙田 「でもアイドルレーベル T-Palette をたちあげたことでタワーレコードにアイドルのイメージがどんどん強くなってきてるなって。それは絶対嶺脇さんの影響だと思うんですけど。」

嶺脇 「でもアイドルレーベル立ち上げようって僕が言った訳じゃなくて。別の現場スタッフなんですよ。僕が社長になる前になんかレーベルやろうよって話したらアイドルレーベルにしましょうって言われて、そのとき僕はアイドルは大変だからやらない方がいいよって言ったんです。」

槙田 「そうだったんですか!どういう意味で大変だと思ったんですか?」

嶺脇 「女の子いっぱいいてまとめるのも大変だろうし、売るにも握手会とかをたくさんやるのは大変なんだろうなって思って。やめた方がいいって僕が言ったら、もしやるならどのグループがいいですか?って聞かれて。そのときに僕が Negicco って言ったんです。彼女たち当時 CD 一枚しか出してなくて、新潟で頑張ってて曲も良いのにみんなに注目されてないなって思ったのでお声がけさせていただきました。あと、ちょうど同じころバニラビーンズの事務所さんからもご相談いただいたんです。で、レーベルやろうとしてるっていう話をしたんです。僕は、もともとバニラビーンズさんも大好きだったので、話がとんとん拍子に進んで。(笑)それで自然にレーベルが出来上がってしまったというか。最初はその2グループでしたね。」

槙田 「へ??!今は何グループいるんですか?」

嶺脇 「9グループです。」

槙田 「すごいなぁ。今のこのアイドルブームは続くと思いますか?」

嶺脇 「続くんじゃないですか?ていうかいまはもうブームじゃないんですよね。定着した気がします、多少の浮き沈みはあっても。」


槙田 「CD の売上の中でもアイドルグループが占める割合もふえましたか?」

嶺脇 「うーん。正直 AKB さんの売上に左右されてます。だから僕らはずっとAKB さんに売れててほしいんですけどね(笑)。」

槙田 「なるほど!桁違いな影響力ですよね。」

嶺脇 「でも PASSPO☆さんがデビュー曲で 1 位だったのは 2011 年の音楽業界エポックだったような気がします。色んな意味で。」

槙田 「確かに色んな意味で(笑)。」