INTERVIEW FILE 015 黒坂優香子
Oct 2, 2015

INTERVIEW FILE 015 黒坂優香子 (Silent Siren)

PASSPO☆のさこてぃこと槙田紗子さんによるインタビュー連載「マキタジャーナル」。取材や文章を書くことに興味のある彼女が、様々なジャンルの一線で活躍する方々にインタビューし、インタビュー力を鍛える企画です。今回のマキタジャーナルは、今年ガールズバンドとしては史上最速の武道館公演を達成したSilent Sirenのキーボード担当、ゆかるんこと黒坂優香子さん!気の合った2人の掛け合いをお楽しみください!

編集= 原利彦、北野篤 撮影= 中野修也 文= 槙田紗子
INTERVIEW FILE 015 黒坂優香子 写真1
INTERVIEW FILE 015 黒坂優香子 写真2
INTERVIEW FILE 015 黒坂優香子 写真3
INTERVIEW FILE 015 黒坂優香子 写真4

槙田  「そんな中どういった流れでサイサイへの加入が決まったんですか?」

黒坂 「これも運としか言えないんだよね。読者モデルの時に出演していた番組にあいにゃん(Ba.)も出てて、そこで知り合ったんだけど、それからたまにサイサイのライブに誘ってもらって見に行ったりはしてて。でも番組が終わってからは全然会ってなかったのね。そんな中とあるブランドの展示会に行ったら偶然あいにゃんに会って、『最近どう?』なんて話していたら、『最近メンバーが一人抜けちゃって、新しいメンバー探してるんだけど興味ない??』って言われて、『えー!やりたぁい!』って言ったのがキッカケ(笑)。」

槙田  「えー!(笑)」

黒坂 「番組内でいろんな企画をやっていて、その中で私が音楽が好きだったりピアノを昔習っていたことを話したの。それをあいにゃんが覚えていてくれたんだよね。私、本当に運がいいのかもしれない。」

槙田  「うん、本当に運命的。それまでバンドに興味はあったんですか?」

黒坂 「バンドは全然聴く機会がなくて、カラオケランキング上位に入る定番のJ-POPみたいな曲とかアイドルソングばかり聴いてた。周りにもバンド好きの友達がいなかったのね。バンドのライブを初めて見たのもサイサイだったし。」

槙田  「初めて見たバンドに加入したってすごい!でも新メンバーとして入ることってものすごく大変なことですよね?」

黒坂 「やばかった!覚えなきゃいけないことしかなくて。暇さえあれば練習してた。キーボードって家でもできるから、朝起きてそのまま弾けるようにセッティングしてから寝て、むくりと起きてからすぐ弾き始めたりしてた(笑)。」

槙田  「えー!それ嫌にならないですか?(笑)」

黒坂 「その時は本当に必死だったんだよね。あと、加入して1カ月後に初ライブだったんだけど、その1カ月間はリハーサルスタジオから出る時も私だけみんなと別方向から帰ったりとかしてバレないようにしてた(笑)。」

槙田  「徹底してますね!」

黒坂 「そうなの!私の初めてのライブの日が、新メンバーお披露目とメジャーデビュー発表の日だったのね。幕の後ろでスタンバイして、『それでは新メンバーの発表まで、5!4!3!…』って!」

槙田  「それはやばい!緊張しますね!」

黒坂 「ヤバイヤバイヤバイって感じ。プレッシャーもあったし、なんでこの子なの?!っていう意見ばっかりだと思ってたし、その気持ちもわかるから。」

槙田  「実際の反応はどうでしたか?」

黒坂 「実際あったかかった!もちろんいろんな意見があったけどね。それは気にしないようにしようって思ってた。」

槙田  「新メンバーとして入ることって想像以上に大変なんだろうなぁ。新メンバーを受け入れる既存メンバーよりも大変だと思います。ライブにはどれくらいで慣れましたか?」

黒坂 「最初は弾くことだけに精一杯で、明るい曲だと足でステップ踏んだりもするから、弾くのとステップとコーラスを一気にやるのが難しかった。1年目とかずっと慣れない感じだったかも。覚えてないけど、、(笑)。」

槙田  「今は盛り上げ隊長的なポジションですよね。手の振りとかはゆかるんが考えてるんですか?」

黒坂 「うん!見てる人が一緒に出来るようになるべく簡単で分かりやすいものにしてる。」

槙田  「サイサイのライブはゆかるんを見たらどうノればいいのか分かるので、ゆかるんの存在は大きいなって思います。」

黒坂 「そう言ってもらえるとすごい嬉しい!」

槙田  「武道館ライブも行きました!」

黒坂 「わー!ありがとう!武道館すごかったなぁ。」

槙田  「武道館で出来るってすごいですよね。」

黒坂 「いやぁ、びっくりした!(笑)」

槙田  「加入してからどれくらいで武道館ですか?」

黒坂 「2年3ヶ月くらいだと思う。」

槙田  「えっ!早い!目まぐるしくなかったですか?」

黒坂 「もう流れについていけなかった!えー!みたいな(笑)。ツアーファイナルの打ち上げをしていた時にスタッフさんからのサプライズで武道館ライブ決定!ってムービーを見せられたんだけど、嬉しいよりびっくりの方が強くてよく分からなかった。本当に武道館でやるんだって実感したのが、武道館がファイナルだったツアーの途中くらいからだった。」

槙田  「なるほど。武道館のステージセットが可愛くて驚いたんですけど、メンバーの意見は結構反映されてるんですか?」

黒坂 「嬉しいー!うん!打ち合わせの時に、無謀だとしてもやりたいことをとにかく言って、その中から出来そうなものをスタッフさんと擦り合わせて作ってもらった。色見本とかも見せてもらって、メンバーが色の変更を頼んだり。」

槙田  「細かい!」

黒坂 「完成されたセットを見た時は感動した。」

槙田  「衣装も毎回可愛いです。」

黒坂 「あれは文化服装学院の先生と生徒さんに頼んでて、メンバーでテーマとか色を決めてから各々着たいデザインをリクエストする感じ。学生さんだから自分の課題とかもある中でハードなはずなのに頑張ってくれててありがたいなぁって思う。オリジナルプリントの生地から作ってもらったり!天才かなって思う!」

槙田  「衣装に統一性のあるバンドさんってあまり見ないからサイサイらしさみたいなものが確立されているなって思います。」