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太田出版ニュース

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『おいしいコーヒーの経済論』は9日の発売です。

2009.6.05/一般書

*『おいしいコーヒーの経済論 「キリマンジャロ」の苦い現実』
 辻村英之(京都大学准教授)著 四六判上製 216頁   
                定価(本体1900円+税) (担当 高瀬)

・ コーヒーをめぐる情報をよく知れば、その味わいがもっと深くなります

 コーヒーの経済研究の第一人者が、コーヒーの価格の秘密を中心に、分かりや
すくコーヒーの生産・流通・消費を解き明かし、よりおいしくコーヒーを飲むた
めの方法を提案する、画期的なコーヒー本です。
 コーヒー好きの人はもちろん、南北問題や農業問題、フェアトレードに関心の
ある方々にも必読必携の一冊です。

・ コーヒーは生産者がとても不利な作物、植民地産物の代表です。

 「キリマンジャロ」は日本で人気のある銘柄です。著者は長年にわたってキリ
マンジャロ山の山麓に位置するルカニ村で調査活動を続け、コーヒー生産者の経
済と暮らしをつぶさに調べています。コーヒーが生産者の手を離れる時の価格は
日本の消費者がスターバックスやドトールなどで飲む時の価格の数百分の一です。
薬九層倍という言葉がありますが、コーヒーの場合は数百倍になっているのです。
しかも、90年代以降、コーヒーの世界市場価格が低落し、ルカニ村の人たちは、
様々な苦難を強いられています。
 著者は、そうしたコーヒーの生産・流通・消費を丹念に追い、コーヒーの不公
正で不正義な市場構造を明解に分析します。分析するだけに飽きたらず、著者は
独力で小さなフェアトレード仕組みを作り出し、数百年のおよぶ不公正な貿易体
制に風穴を開けようとします。それこそが、コーヒーの味わいを満喫するよりま
しな方法である、と。
 読者の皆さんも、こうした著者の歩みに注目し、その同伴者になってみません
か! 私たちの暮らしの仕組みをよく知り、その不公正を少しでもなくすことで、
よりましな世界を生み直す試みに挑んでみませんか!

・ 目次
 第一章 コーヒーのおいしさ
       情報のおいしさと「キリマンジャロ」
 
 第二章 「キリマンジャロ」の生産者たち
       「顔の見える関係」のために

 第三章 コーヒーのグローバル・フードシステム
       生産国タンザニアから消費国日本まで

 第四章 コーヒーの価格形成の不公正さ
       生産者たちの不利な状況

 第五章 ポスト構造調整とフェア・トレード
       生産者たちの不利な状況の改善

 第六章 キリマンジャロの農家経済経営
       コーヒー危機とフェア・トレードの影響

 第七章 日本のコーヒー産業の特質とフェア・トレード
        
 第八章 コーヒー危機を超えて
       国際価格上昇の影響

 むすび おいしいコーヒーの経済論


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