現在のページ(パンくずリスト)
トップ > ノンフィクション・人文 > 書籍情報詳細

ノンフィクション・人文

帝国の復興と啓蒙の未来

カバー写真:伊丹豪

『帝国の復興と啓蒙の未来』 著:中田考

価格

2500円+税

判型

四六判

ページ数

296ページ

ISBNコード

9784778315856

搬入年月日
[?]

2017.7.18
※各書店・ネット書店により、購入可能となる日は異なります。

書籍の説明

読み終わったとき、もっとも危険な世界史が見えてくる。

イスラームの側からしか見えない歴史を
解き明かし未来を予見する。

19世紀は西欧列強による世界の植民地化の時代、20世紀は2度にわたる世界大戦による西欧の破産とその破産管財人である米ソによる残務処理の時代であった。21世紀は、西欧の覇権の下にあった中国文明、ロシア文明、インド文明、イスラーム文明の再興による文明の再編の時代となる。シルクロード経済圏の覇者を目指す中国の一路一帯構想、ロシアのウクライナ内戦、クリミア危機への介入は、「大陸国家」中国とロシアが文明の再編の主役であることを示しているが、実のところ影の主役はイスラーム世界(ダール・イスラーム)である。イスラームは、西欧の世界支配の枠組「領域国民国家システム」自体を揺るがす可能性を秘めているのである。(「あとがき」より)

最新の中東情勢分析に加え、長年のイスラーム研究と著者の思想を凝縮した他の誰にも書けない生きた世界史! !

目次

第一章 西洋とイスラーム
1 ムスリム難民の可視化
2 ウエルベックと『服従』
3 『服従』から見るヨーロッパとイスラーム
4 『服従』が描くイスラーム政権の未来
5 ヨーロッパとは何か
6 ヘレニズムとヘブライズム
7 イスラーム・コンプレックス
8 十字軍パラダイムを超えて
9 キリスト教の神の国とイスラームのウンマ
10 キリスト教世界とダール・イスラーム

第二章 イスラーム文明論
1 イスラーム文明
2 イスラームと歴史
3 規範的イスラーム
4 宗教とシャリーア
5 イスラーム前史
6 イスラーム文明の誕生
7 イスラーム文明の祖型マディーナ
8 正統カリフ時代
9 ウマイヤ朝とアッバース朝におけるイスラーム文明の成立
10 イスラーム文明による世界の一体化
11 パクス・モンゴリカの時代からモンゴルのトルコ・イスラーム化へ

第三章 イスラームと啓蒙の文明史
1 啓蒙のプロジェクト
2 リヴァイアサン崇拝
3 イスラーム世界の植民地化
4 植民地支配に対する反応の類型論
5 イスラーム復興主義ワッハーブ派
6 18世紀におけるネオ・スーフィズムの宗教改革
7 サファヴィー朝とオスマン帝国の崩壊
8 イスラームと、インド、ロシア、中国
9 オスマン帝国崩壊後のカリフ不在の下でのイスラーム運動の展開
10 スンナ派とシーア派の対立の21世紀

終章 文明の再編

あとがき

参考文献

索引

メディア掲載情報

≫メディア掲載情報の登録

著者プロフィール

一九六〇年生まれ。同志社大学客員教授。一神教学際研究センター客員フエロー。八三年イスラーム入信。ムスリム名ハサン。灘中学校、灘高等学校卒。早稲田大学政治経済学部中退。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院哲学科博士課程修了(哲学博士)。クルアーン釈義免状取得、ハナフィー派法学修学免状取得、在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授、日本ムスリム協会理事などを歴任。著書に『イスラームのロジック』(講談社)、『イスラーム法の存立構造』(ナカニシヤ出版)、『イスラーム 生と死と聖戦』(集英社)、『カリフ制再興』(書肆心水)。監修書に『日亜対訳クルアーン』(作品社)。

〈関連作品〉

〈関連ページ〉

〈関連サイト〉