クイック・ジャパン編集部ブログ

太田出版発行の雑誌「クイック・ジャパン」の最新情報や編集部の様子をお伝えしていきます。
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僕には帰る場所がある

2009.10.06

86号も無事完成いたしまして、あとは店頭に並ぶのを
待つのみ。皆様どうぞよろしくお願いいたします!

さて、校了空けて30日は「昨日のこと」の写真を撮ってくださっている
若木信吾さんが劇場公開2作目となる
『トーテム Song for home』の試写会と、公開記念イベントに
行ってきました。

祖父の姿を描いた前作『星影のワルツ』に続き、『トーテム』は
台湾原住民出身のメンバーによるバンド「TOTEM」を追った
ドキュメンタリームービー。
様々な村の出身者が集まったバンドメンバーの一人、スミンが
自らのルーツを探るべく故郷の村へを訪ねる、その様子を追った作品です。


イベントは試写の後、CLUB DICTIONARYの一環として開始。
若木さんの作品を振り返ったり(w/桑原茂一)、
ロードトリップについての対談をしたり(w/野村訓一)、
渡邊琢磨(COMBOPIANO)の生演奏があったりと充実した内容。
でも本当に素敵だったのは、スミンさんの生演奏。
アミ族出身の彼が歌う原住民の歌に、言葉も記憶も超えて
すっかり魅了されて涙ぐんでしまいました。

smin.JPG

民族衣装を着て話すスミンさんと若木さん

しかし、彼は多才なんですよ!
「『スラムドッグミリオネア』を見て、なんとなくインドっぽい曲を
作ってみたよ」と、たしかにインドっぽい旋律を交えた楽曲を歌ってみたり、
「安室奈美恵に捧げて彼女っぽい曲を作って見たよ」
とR&Bっぽいバラードを歌ってみたり、
とにかく本当に楽しそうに次々に楽曲を披露。

最後は「一緒に歌って踊りましょう」とアミ族の歌と踊りを
直々に伝授。
会場にいた全員で手をつなぎ輪になり、スミンの歌に続いて
「♪オ~ハイヤ~イヤオ~ハイヤ~♪」と合唱&ダンス。

後に若木さんに聞いた話によると、床がすごく揺れて
大変だったらしい......。

試写から含めるとVACANTに7時間くらいいたんだけど(笑)、
至福の時間でした。


明けて翌日1日は、GRASSROOTSにて今号からQJCのデザイン/イラストを
お願いしているKLEPTOMANIACさん率いる
WAGのイベントがあったので
夜中にチャリを漕いで向かう。
阿佐ヶ谷→東高円寺(20分)。
いつも結構空いているGRASSROOTSが満員御礼でした。

paint.jpg

奥の方で、KLEPTOMANIACさんがボディペインティングをしていたよ。

蛍光塗料でペイントされた彼の姿が幽玄に立ち上っていて、 ......かっこいい!! WAGは女性のアーティスト集団でDJやデザイナーさんなど色々な方がいる集団。個であり集団でありやはり個。一人一人の才能が集結してステキなイベントなどをしているのです。 KLEPTOMANIACさんがデザインした86号QJCもお楽しみに!!

ひとり気分よく踊りながら、二言三言見知らぬ人とおしゃべりして
がつがつお酒を飲んでいたら眠くなってきたので3時半くらいに
またチャリを漕いで帰宅。

校了明けた途端、お酒が飲みたくてしょうがないので
暇な人は誘ってください。
ステキなライブにも誘ってください。
面白いイベントも教えてください。
美味しいご飯もおごってください。

というわけでまた87号へ向けて走ります!

七井