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連載

アート・ランブル

  • 中島晴矢
確実に言えることがある。
それは、日本の現代美術において、若い世代のアーティストを中心に、ある新しい動向が広がりつつあるということだ。何かが起こっている。しかもとても刺激的かつ魅力的なものとして。それは2020年東京オリンピック開催という期限に向けての、なにかしらの恐ろしげな予感をはらんでいたり、またその逆の予兆めいたものだったり……。はたしてそれは絶望なのか希望なのか。本連載は、もっとも注目するべき若き現代美術家でもある中島晴矢が、現代美術の今をフィールドワークしていき、その全体像をあきらかにしようとする試みである。