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ノンフィクション・人文

家族喰い――尼崎連続変死事件の真相

価格

1,870円
(本体1,700円+税)

判型

四六版

ページ数

288ページ

ISBNコード

9784778313821

搬入年月日
[?]

2013.10.30
※各書店・ネット書店により、購入可能となる日は異なります。

電子版発売

2014.5.30-

編集部より

百田尚樹氏に「ホラー小説も逃げ出すくらいに気味の悪い本だった!」と言わしめた問題作!

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書籍の説明

主犯・角田美代子の“家族乗っ取り”はなぜ起きたのか。
百田尚樹氏に「ホラー小説も逃げ出すくらいに気味の悪い本だった!」と言わしめた問題作!

二〇一二年一二月一二日、兵庫県警本部の留置施設内で、ひとりの女が自殺した。
女の名は角田美代子。尼崎連続変死事件の主犯である。美代子と同居する集団、いわゆる“角田ファミリー”が逮捕され、これまでの非道な犯行が次々と明らかになってきていた矢先のことだった。
主犯の自殺によって記憶の彼方に葬り去られようとしているこの事件の裏側には何があるのか? 尼崎を中心とした徹底取材をもとに、驚愕の真相を白日の下に曝す。

ある日、ほかに客がいないのを見計らって、飲食店主から一枚の写真を見せられた。
「あんなあ、小野さん。この人、美代子らに脅されとったんや。でもな、いま行方がわからへんねん」
安田さん(仮名)の存在については、その後に出会った報道関係者の誰一人として知らなかった。つまり彼は、尼崎連続変死事件の捜査において、行方不明者としてカウントすらされていないと見るべきだろう。いったいこういう人物が何人いるのだろうか。それこそが、角田美代子の関わった事件の真の闇の部分である気がした。
心のなかで警戒信号が点滅した。
(「プロローグ」より抜粋)


※本書内に、進行中の裁判の経過を受け、修正・加筆が必要な箇所が出てきました。以下に該当箇所と訂正内容をお知らせいたします。(2刷より修正済み)

【P.199 最後の行~P.200】
加えて〇九年六月に死亡した谷本(皆吉=死亡時)初代さんに対する傷害致死と加害目的略取容疑で、角田瑠衣、李正則、仲島康司が、同じく加害目的略取容疑で、鄭頼太郎、角田三枝子、角田健太郎、角田優太郎が逮捕された。

正:
加えて〇九年六月に死亡した谷本(皆吉=死亡時)初代さんに対する傷害致死と加害目的略取容疑で、角田瑠衣、李正則、仲島康司が、同じく加害目的略取容疑で、鄭頼太郎、角田三枝子、角田健太郎、角田優太郎が逮捕された(後に瑠衣は加害目的略取罪のみで起訴。仲島は両罪ともに起訴猶予。三枝子は加害目的略取ほう助罪で起訴)。また、美代子と茉莉子さんも傷害致死容疑などで書類送検されたが、被疑者死亡で不起訴となった。

【電子書籍について】
弊社・太田出版から発売される電子書籍のリリース情報&フェア情報は、電子書籍専門サイトHongram[ホングラム]でチェックできます。

目次

プロローグ 
第一章 角田美代子と裏稼業 
第二章 グリコ森永事件との奇妙なつながり
第三章 親の愛に飢えた少女 
第四章 非公然売春地帯への紹介者 
第五章 最初の家族乗っ取り 
第六章 警察の怠慢 
第七章 美代子の暴力装置 
第八章 被害者と加害者の父 
第九章 谷本家の悲劇 
第十章 自由への逃走、追跡後の悲劇 
第十一章 崩れる大人たち 
第十二章 さまようファミリー 
エピローグ 

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著者プロフィール

おの・いっこう/1966年生。福岡県北九州市出身。雑誌編集者、雑誌記者を経てフリーライターに。「戦場から風俗まで」をテーマに北九州監禁殺人事件、アフガニスタン内戦、東日本大震災などを取材し、週刊誌や月刊誌を中心に執筆。尼崎連続変死事件では100日以上にわたり現地に滞在し取材。著作に『完全犯罪捜査マニュアル』(太田出版)、『東京二重生活』(集英社)、『風俗ライター、戦場へ行く』(講談社文庫)、『灼熱のイラク戦場日記』(講談社電子文庫)など。