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家から5分の旅館に泊まる

価格

2,090円
(本体1,900円+税)

判型

四六判変型

ページ数

340ページ

ISBNコード

9784778319601

搬入年月日
[?]

2024.7.23
※各書店・ネット書店により、購入可能となる日は異なります。

電子版発売

2024.7.25-

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書籍の説明

行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。

執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。
話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。

今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか……書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。(中略)旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。(「まえがき」より)

2024年7月25日発売

【先行販売&刊行記念イベント続々!】
◆ブックマーケット「BOOK LOVER’S HOLIDAY」vol.41
酒の穴(スズキナオ&パリッコ)が出店! 既刊販売のほか、本書を先行発売いたします。
日時:2024年7月20日(土) 12:00-18:00
場所:下北沢 BONUS TRACK
   世田谷区代田2-36-15
入場無料
→イベント詳細

◆限定先行販売&トーク&サイン会
日時:2024年7月21日(日) 20:15〜
場所:蟹ブックス
   杉並区高円寺南2丁目48−11 堀萬ビル 201
参加費:3000円(本書付)
定員:20名
→イベント詳細

◆スズキナオの半日バイト&サイン会
日時:2024年8月3日(土) 14:00〜
場所:blackbird books
   大阪府豊中市12 寺内2丁目12-1 1F
本書ほか関連書籍を購入すると、その場のレジでサインがもらえます!
詳細は→イベント詳細

◆「パリッコとスズキナオの新刊の発売をラズウェル細木が祝う会」
日時:2024年8月15日(木) 19:00〜
登壇:パリッコ、スズキナオ、ラズウェル細木
場所:梅田 Lateral/配信
   大阪府大阪市北区堂山町10-11 H&Iビル 2F
→イベント詳細

◆スズキナオ×友田とんトーク「どうやって書いてるんですか?」
日時:2024年9月6日(金) 19:00〜
登壇:スズキナオ、友田とん
場所:神戸・元町1003(センサン)
   神戸市中央区栄町通1-1-9 東方ビル 504号室
→イベント詳細

◆せきしろ×スズキナオ 一日店長&トークイベント
日時:2024年9月7日(土)
 一日店長14:00~17:30、トークイベント19:00〜
登壇:せきしろ、スズキナオ
場所:シカク
   大阪府大阪市此花区梅香1-6-13
→イベント詳細

◆トークイベント「家から5分の入り口」
日時:2024年9月22日(日) 17:00〜
場所:ほんの入り口
   奈良県奈良市船橋町1番地
参加費:2000円
→イベント詳細

◆スズキナオと本町文化堂・嶋田の面白いトークイベント
日時:2024年9月29日(日) 17:00〜
場所:本町文化堂2階
   和歌山県和歌山市本町3丁目6
→イベント詳細

◆スズキナオ × 白央篤司『家から5分の旅館に泊まる』『はじめての胃もたれ』W刊行記念イベント
記念イベントが早くも開催決定! 発売前先行販売も行います。
日時:2024年10月18日 (金)19:30~
登壇:スズキナオ、白央篤司
場所:蔵前・透明書店/配信
   東京都台東区寿3丁目13-14 1F
→イベント詳細


【重版情報】
2刷 2024年9月5日出来予定

【電子書籍について】
弊社・太田出版から発売される電子書籍のリリース情報&フェア情報は、電子書籍専門サイトHongram[ホングラム]でチェックできます。

目次

まえがき

Ⅰ よく知っている町の知らない夜

蔵前のマクドナルドから
上を向いて有馬温泉を歩
つながっている向こうの場所で
敦賀の砂浜で寝転ぶ
家から5分の旅館に泊まる
煙突の先の煙を眺めた日

Ⅱ こういう時間がたまにあってそれに支えられて生きている

犬鳴山のお利口な犬と猫
暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
湖の向こうに稲光を見た
枝豆とミニトマトと中華そばと
あのとき、できなかったこと
いきなり現れた白い砂浜

Ⅲ こんなに居心地のいい店がなくなってしまう未来

予備校の先まで歩くときがくる
〝同行二人〟を思いながら野川を歩く
米子、怠惰への讃歌
生きなきゃいけない熊本
和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
幸福な四ツ手網小屋と眠れない私 

Ⅳ 未来の自分が乗った飛行機が残していく雲を今の自分が見上げている

熱海 夜の先の温泉玉子
今日もどこかでクソ面倒な仕事を
海を渡って刺し盛りを食べる
城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ泊りに行く
秩父で同じ鳥に会う

あとがき

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メディア掲載情報

  • 2024.09.21 『家から5分の旅館に泊まる』
    雑誌 SAVVY 2024年11月号/この掲載誌を購入 - 本の紹介(石川るい)

    「BOOK SPY 今、何読んでる?」にて本書が登場しました。

  • 2024.08.31 『家から5分の旅館に泊まる』
    新聞 京都新聞 2024年8月31日付 - 書評(大垣書店 高野店 和中整)

    《自分を探す旅ではなく (果たしてそんな目的の旅があるのかはともかく)、自分のことを考えずに自分をどこかに置いていく旅の仕方も一興かもしれない。》
    京都新聞 2024年8月31日 「本屋と一冊」京都文芸同盟

    ≫詳細を見る
  • 2024.08.30 『家から5分の旅館に泊まる』
    新聞 労働新聞社 9月2日号 - 書評(せきしろ)

    《羨望を覚える魅力的な旅》
    労働新聞社 2024年9月2日付 【書方箋 この本、効キマス】第79回

  • 2024.08.27 『家から5分の旅館に泊まる』
    雑誌 日刊ゲンダイ/詳細リンク - 本の紹介(山崎ナオコーラ)

    日刊ゲンダイの週間読書日記にて山崎ナオコーラさんに取り上げられました。

  • 2024.08.10 『家から5分の旅館に泊まる』
    新聞 共同通信 - 書評

    《酒や酒場への愛がほとばしり、それ以上に娘への愛情があふれ出る文章は、著者自身がたしなんだ酒の記録であり、娘の成長記録でもあるという不思議な味わいだ。》
    共同通信 2024年8月10日付

    ≫詳細を見る
  • 2024.08.17 『家から5分の旅館に泊まる』
    新聞 日本経済新聞/詳細リンク - 書評

    《詰め込まない旅の余白に、自らの来し方と現在、そして行く末を考える。夏なのにどこにも行けていない、という人にすすめたい本であり、旅のスタイルだ。》
    日本経済新聞 2024年8月17日(土)付 読書欄「日常と非日常の間を行く」より

    ≫詳細を見る
  • 2024.06.25 『家から5分の旅館に泊まる』
    ラジオ TBSラジオ「アフター6ジャンクション2」/詳細リンク - インタビュー

    著者のスズキナオさんがパリッコさんとゲスト出演されました。

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著者プロフィール

1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』を中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる』、『「それから」の大阪』など。パリッコとの共著に『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『酒の穴』などがある。