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ノンフィクション・人文
二人の蔦屋 蔦屋重三郎と増田宗昭
価格 |
2,750円 |
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判型 |
四六判上製 |
ISBNコード |
9784778340933 |
2025.9.16 |
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電子版発売 |
2025.9.25- |
書籍の説明
色町で生まれ育ち レンタルで商売を始め 時代の寵児になった二人――
江戸と令和 時代を超えて響きあう 成功と挫折の物語
増田宗昭、全国に広がるTSUTAYAフランチャイズ店、SHIBUYA TSUTAYA、代官山 蔦屋書店、武雄図書館等、数々の企画を生み出した蔦屋書店創業者。
蔦屋重三郎、喜多川歌麿を育て、山東京伝を世に出し、謎の絵師・東洲斎写楽をわずか十ヶ月で時代の記憶に焼きつけた江戸の名版元。
当代きっての「企画マン」であり、「人たらし」であり、「商売人」だった二人の蔦屋の歩みをたどると、驚くほどシンクロする。
時代を超えた「二人の蔦屋」の物語を通して、「文化を届けるとはどういうことか」という本質的な問いに対する答えを探る。
2025年9月18日(木)発売
【電子書籍について】
弊社・太田出版から発売される電子書籍のリリース情報&フェア情報は、電子書籍専門サイトHongram[ホングラム]でチェックできます。
目次
プロローグ 平成の蔦屋重三郎
前史 1951~ 桜新地 蔦屋が蔦屋になるまで
枚方の色町で生まれ育つ
●蔦重、幼い頃に両親と別れ吉原で育つ
レスリング部に入部 自分の意志力で自分を変える
バンド活動 海外旅行 洋裁学校
軽井沢ベルコモンズ 残業時間月270時間 サラ金地獄
鹿児島での失敗とかけがえのない出会い
一章 1983~ 枚方 蔦屋書店誕生
貸しレコード店の「話がおもしろくカッコいい」店主
●蔦重もレンタルから商売を始める
大繁盛でおしよせる困惑と不安
見上げる側から、見上げられる側へ
蔦屋書店 創業の企画書
わかりやすくするために「書店」を名乗る
1号店の大成功と2号店の早期撤退
蔦屋書店、江坂で大注目を浴びる
●蔦重、出版の仕事にかかわる
二章 1985~ 江坂 蔦屋からTSUTAYAへ
ハイジのママの教え
社員7名の会社が一億円のシステム導入
「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」設立
蔦屋書店か? T S U T A Y Aか? 問題
細かくて大雑把 大胆で繊細 クリエイターで商人
●風流もなく、文字もない││それでも人を惹きつけた「蔦重」
急成長の起爆剤になった日販との連携
●吉原細見・往来物などで安定収入を得ながらベストセラーを連発
三章 1995~ 恵比寿 急成長とディレクTVの大失敗
深夜に芸能人・文化人が訪れるレンタルビデオ店
なぜ増田は恵比寿を選んだのか?
●蔦屋耕書堂、日本橋通油町に奇跡の進出
社員600人の会社が300人の新入社員を迎える
増田のカバン持ちで学んだこと
入社最終面接で話したことを実現する
●蔦重が残した最高傑作「喜多川歌麿」
映画『写楽』『トキワ荘の青春』への出資
大晦日に東香里店で思い浮かべた「楽園」
●自由な田沼時代に飛躍した蔦重
増田とともに衛星放送事業に関わる孫正義・三木谷浩史
ディレクTVはなぜ失敗したか?
社長解任と楽園の崩壊
●寛政の改革で盟友たちが次々と断筆
絶対に途中退席できない励ます会
四章 2000~ 渋谷 上場から上場廃止へ
世紀末の渋谷に「シブツタ」がオープン
浜野安宏との再会からプロジェクトが始まる
破格の条件でQFRONTへの出店が決定
ギリギリまで決まらない企画やスタバの出店
そんな売り場になるなら倍にしなくていい
蔦重の家紋が、六本木ヒルズを口説き落とす
会員証からTカードへ
●蔦重、書物問屋仲間に加わる
上場し借金を完済して見えてきた惨状
喪に服して現場改革の陣頭指揮に立つ
モデル店の構築・コンセプトブック作成・55回の勉強会
●歌麿の美人画を大々的に売り出す
五章 2011~ 代官山 『蔦屋』を再定義する
旧山手通りのオープンカフェから見えた森
●蔦重、謎の新人絵師写楽を異例の規模でデビューさせる
試行錯誤してひたすら考え解像度を高める
大勝負に出るために「上場廃止」を選択
60社以上が参加した建築コンペ
地元住民たちと一緒に咲かせたひまわり
圧倒的なファクトを蓄積していく
計算しつくされた代官山T-SITEの風景
急募。代官山を面白くできる人、250人
シークレットオープンで2人のお客さん
●大衆の求めるものを読み違えた蔦重
武雄市長の直談判から始まった「図書館プロジェクト」
利用客の立場に憑依して企画する
武雄市の住人として増田を利用する
オープンそして想定の倍近くの来館者数
炎上から学んだ「公共性」の重さ
10年たってキープレイヤーが生まれてきた
●明治以降に世界的評価を得る写楽
増田が次のバトンを渡した「ヤス」
人事でお金を生む会社を作る
3年間主夫をした後に社長になる
●江戸文化史に「人」を残した蔦重
エピローグ 令和の蔦屋重三郎
おわりに
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メディア掲載情報
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- 2025.09.29 『二人の蔦屋 蔦屋重三郎と増田宗昭』
- Web PRESIDENT Online/詳細リンク - 本の紹介(川上徹也)
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《べらぼうな失敗と挫折を経験しても貫いた…"二人の蔦屋"がどうしても叶えたかった「たったひとつの大仕事」》
全2回にわたり本書紹介が掲載されました。
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- 2025.09.04 『二人の蔦屋 蔦屋重三郎と増田宗昭』
- 新聞 新文化2025年9月4日号 - インタビュー
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《「二人の蔦屋」に反響》
著者のインタビューが掲載されました。
著者プロフィール

かわかみ・てつや コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。
大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。数多くの企業の広告制作に携わる。東京コピーライターズクラブ(TCC)新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。
著書は『ストーリーブランディング100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)、『物を売るバカ』『1行バカ売れ』(いずれも角川新書)、『ザ・殺し文句』(新潮新書)、『高くてもバカ売れ!なんで?』(SB新書)など多数。海外にも6か国20冊以上が翻訳されており、台湾・中国などでベストセラーになっている。