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ノンフィクション・人文
歴史修正ミュージアム
価格 |
3,300円 |
|---|---|
判型 |
四六判 |
ページ数 |
304ページ |
ISBNコード |
9784778340681 |
2025.9.25 |
|
電子版発売 |
2025.9.29- |
書籍の説明
排外主義と陰謀論が飛び交う欧米各地で出会ったのは、負の歴史を未来に語り継ぐための「修正」を実践する数々のミュージアムだった――
戦争責任の軽視、植民地支配の正当化、差別の否認など、都合の悪い過去を好き勝手に書き換える「歴史否認」と、新たな史料や証言の発見や視点の拡張によって、過去を反省的に継承し、より多層的なものとして語り直す「歴史修正」。
ふたつの「修正」が対立する文化戦争の時代にあって、ミュージアムはいま「真実をめぐる語り」の土台を支える場となっている。わたしたちはいま、どのようにして歴史を語り直すことができるのか。1年かけて訪ね歩いた欧米各地のミュージアムから、現代社会を捉え直すフィールドワークの旅。
2025年9月29日(月)発売
★刊行記念イベント開催★
■トークイベント「誰が歴史を「修正」するのか?」小森真樹 河野真太郎
日時:2025年10月17日(金)19時~
登壇:小森真樹、河野真太郎
場所:マルジナリア書店
東京都府中市片町2丁目21−9 ハートワンプラザ3 階A
→来店参加
→オンライン参加
■「歴史修正」は悪なのか? 文化戦争の時代における「ミュージアム」の役割から考える
デサイロのレクチャーシリーズ「Academic Insights」に著者がゲスト登壇!
デサイロ会員または一般参加チケット購入者がご参加いただけます。
日時:2025年10月20日(月) 19:30〜21:30
登壇:小森真樹
場所:Zoom
→詳細はこちら
→一般参加チケット
■『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』『歴史修正ミュージアム』W刊行記念「アメリカの信仰・文化・歴史をめぐる闘争を考える」
日時:2025年11月24日(月・祝)13時〜15時
登壇:加藤喜之、小森真樹
司会・進行:北村紗衣
場所:本屋lighthouse
千葉県千葉市花見川区幕張町5-465-1-106
→詳細はこちら
■『当事場をつくる』『歴史修正ミュージアム』W刊行記念「文化芸術の場における対話とは何か」
日時:2025年12月21日(日)18:30~20:00
登壇:アサダワタル、小森真樹
場所:三鷹ユニテ
東京都三鷹市下連雀4丁目17-10
→来店参加
→オンライン参加
■【NEW】歴史をつくるのは誰か?ーーアメリカのミュージアムと政治の現在地
日時:2025年12月26日(金)18:00~
登壇:小森真樹
場所:Cafe&Bar KAG
倉敷市阿知3丁目1-2
予約不要/ワンドリンクオーダー/学生無料
→詳細はこちら
【電子書籍について】
弊社・太田出版から発売される電子書籍のリリース情報&フェア情報は、電子書籍専門サイトHongram[ホングラム]でチェックできます。
目次
はじめに
第一章 国の歴史を修正する
顔を描いて歴史を語る ロンドン
国を愛するアメリカ美術 フィラデルフィア
アートが代わりに戦争する ヴェネツィア
かえりみるキュレーション ヴェネツィア
コラム 上流階級がアートで植民地主義批判 ロンドン
第二章 人種差別の歴史を修正する
植民地主義にツッコミを入れる スコットランド
トカゲをジャマイカに返そう グラスゴー
現代アートの歴史修正主義 ロンドン
カルチャーが再生するアフロ=カリブ系イギリス人の街と歴史 ロンドン
コラム 死を展示する ニューオリンズ
第三章 性の規範を修正する
ブラック・クィアの歴史を取り戻す ロンドン
娼婦博物館で知る“赤線地帯の秘密” アムステルダム
ヴァギナ博物館のカウンターカルチャー ロンドン
コラム 特許をアートし、憲法をエンタメする ワシントンD.C.+フィラデルフィア
第四章 階級を修正する
ミュージアムのワーキングクラスヒーロー マンチェスター
課題を抱える地区にミュージアムをお届け フランス・イギリス各地
負け犬ロッキーが美術館と戦う フィラデルフィア
コラム ミュージアムで働くプロジェクト ロンドン
第五章 みんなで修正する
テンプルでフォーラムだ! マンチェスター
普段づかいのミュージアム マンチェスター
多様性のあるミュージアムとは何か? マンチェスター
つくるを学ぶ子供博物館 ロンドン
あとがき ミュージアムで、つながり、修正し、つづける
メディア掲載情報
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- 2025.12.12 『歴史修正ミュージアム』
- 雑誌 週刊読書人2025年12月12日号/詳細リンク - 本の紹介(井上裕太)
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《二〇二五年の収穫!!》本書が紹介されました。
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- 2025.12.07 『歴史修正ミュージアム』
- 新聞 毎日新聞/詳細リンク - インタビュー(清水有香)
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《「誠実な」歴史修正とは 研究者が欧米の博物館で見いだしたヒント》
著者のインタビューが掲載されました。
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- 2025.11.30 『歴史修正ミュージアム』
- 新聞 北海道新聞/詳細リンク - 書評(永田浩三)
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《加害に向き合う「対話の場」》
本書の書評が掲載されました。
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- 2025.11.08 『歴史修正ミュージアム』
- 新聞 日本経済新聞/詳細リンク - 書評(暮沢 剛巳)
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《新しい史料や証言 検証の場》
本書の書評が掲載されました。
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- 2025.11.04 『歴史修正ミュージアム』
- 雑誌 ZAITEN 2025年12月号/この掲載誌を購入 - 本の紹介(金子 昂)
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ブックレビューのコーナーに本書が選ばれ、担当編集の自薦文が掲載されました。
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- 2025.10.29 『歴史修正ミュージアム』
- Web 研究社WEBマガジンLingua「ルーン文字の遍歴」/詳細リンク - 本の紹介(小澤実)
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《ルーン文字とアメリカ:移民社会の古文字》
本書が紹介されました。
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- 2025.10.26 『歴史修正ミュージアム』
- Web PRESIDENT Online/詳細リンク - 本の紹介
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《性風俗は"大人の正しい娯楽"か…世界一有名な赤線地帯にある「娼婦博物館」で大学教授が体験した意外な展示》
本書の試し読みが掲載されました。
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- 2025.10.22 『歴史修正ミュージアム』
- その他 YouTube「ポリタスTV」/詳細リンク - 本の紹介
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《ニュースめった刺し#3|岡田麻沙×高島鈴》
本書が紹介されました。
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- 2025.09.26 『歴史修正ミュージアム』
- その他 YouTube「本チャンネル」/詳細リンク - インタビュー
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《「正しい歴史修正」とはなにか?》
著者のインタビュー動画が公開されました。
著者プロフィール
こもり・まさき 武蔵大学人文学部教授、立教大学アメリカ研究所所員。専門はアメリカ文化研究およびミュージアム研究。美術・映画批評の執筆や、雑誌、展覧会、オルタナティブスペースの企画にも携わっている。著作に、『楽しい政治 「つくられた歴史」と「つくる現場」から現代を知る』(講談社、2024)、「ミュージアムで『キャンセルカルチャー』は起こったのか?」(武蔵大学人文学部、2024)などがある。企画としては、ウェブマガジン〈-oid〉(2022–)、古民家の多目的スペース「かじこ」(『かじこ|旅する場所の108日の記録』三宅航太郎、蛇谷りえと共著、2010)、「美大じゃない大学で美術展をつくる|vol.1 藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する」(『藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する』ART DIVER、2025)、「美大じゃない大学で美術展をつくる|vol.3 SOS 応答と対話で『何か』を探す」(武蔵大学、2025)などを手がける。

















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