avengers in sci-fiがパンクロックから学んだこと
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avengers in sci-fiがパンクロックから学んだこと

 3ピースバンドavengers in sci-fi。最小限のバンド形態ながらライブではギター、ベースそれぞれ30個ほどのエフェクターを駆使し、シンセサイザーも取り入れることで宇宙空間のようなファンタスティックなサウンドを披露する。結成当初はメロコアのコピーバンドだったという彼ら。ボーカル、ギター、シンセサイザーを担当するフロントマン・木幡太郎は、結成当時から変わっていないマインドが今のスタイルを確立したという。

*  *  *
 音楽をある程度聴いていくと、自分のストライクゾーンが出来上がってくるからだと思うんですけど、だんだんと聴く音楽がなくなるというか、ストライクゾーンのど真ん中にハマる音楽がなくなってきてしまったんです。そこで、自分の理想の音楽を聴くためには、自分で作るしかないと思ったことが楽曲を作るようになったきっかけでした。

 バンドを始めた頃は青春パンクやポストロック、エモなんかが主流だった中で、自分たちの音楽はマイノリティーだったんですよね。でも、当時はひたすら自分たちの音楽が一番いいものだと思ってやっていました。自分たちの音楽をリリースしたら、世界がひっくり返ると思っていたものですから。まぁ、そうはなりませんでしたけど(笑)。

 僕らのバンドは機材の量からして、いかにも難しそうなことをやってるって見られがちですけど、全然そんなことなくて、ただ耳障りが良くてできるだけポップなものを作りたいだけなんです。それに実際は完璧にできてないけど、やっちゃってるみたいなところもありますし。みんな、できないことってやらないじゃないですか。うまくできなかった料理は人に食べさせないように。僕らの場合は、うまくできなくても料理をそのままテーブルに出しちゃってる状態なんですよね。

 それは、僕らがパンクロックを通過してるってことがすごく大きいと思うんです。パンクロックって細かいことは考えず、とりあえず「やっちまう」っていうスタイルじゃないですか。だから「いびつでもいいから、まずやってみる」というマインドを学びました。僕らは今でもパンクロックのつもりです。

【プロフィール】
avengers in sci-fi(アヴェンジャーズ イン サイファイ)
木幡太郎 (Gt/Vo/Syn)、稲見喜彦 (Ba/Vo/Syn)、長谷川正法 (Dr/Cho)により2002年に結成。最小限の3ピース編成でありながら、シンセサイザー/エフェクト類を駆使したコズミックで電撃的なロックを響かせ、“スペース・ロック”とも表される独自の近未来的とも言うべきサウンドを大胆に展開。木村カエラの『BANZAI』(2009年)をプロデュースするなど、高い音楽的IQが話題を呼ぶ。4/25 New Album 『Disc 4 The Seasons』をリリース。5/5 SHIBUYA-AXでのワンマンライブ、6月から7月にかけて全国ワンマンツアーを行った。
【オフィシャルホームページ】
http://www.avengers.jp
【オフィシャルツイッター】
http://www.twitter.com/avengers_info
【オフィシャルFacebook】
http://www.facebook.com/avengers.japan

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