シンガーソングライター、清竜人「常に不可逆的な音楽家でいたい」
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シンガーソングライター、清竜人「常に不可逆的な音楽家でいたい」

 今年5月にリリースされた4枚目のアルバム『MUSIC』で、その変貌ぶりが一部の音楽ファンの間で話題となったシンガーソングライターの清竜人。これまでのアコースティックなテイストから一変し、打ち込み主体のサウンドに声優などが参加するミュージカルのような異色作となり、7月に渋谷AXで行われたライブでは、同アルバムの楽曲をミュージカル仕立てでビジュアル化。本人の多種多様な衣装チェンジやダンス、総出演者31人というスケールのライブは観客の度肝を抜いた。そんな「変態」とも「天才」とも噂される彼の素顔に迫ってみた。

* * *
 15か16歳の頃から、芸術面での自我が芽生え始めて、自分なりの感受性が形成され始めたように思います。そんな思春期の時に、私が考える格好良さ、面白さを、もう少し広い世界に、もう少し沢山の人々に発表してみたいと考えるようになりました。形式は何でも良かったので、当時は音楽だけでなく、映像やパフォーマンス等、能動的に活動していた記憶があります。誕生して初めて認知した己の信念のような感情を、あの頃はとにかく信じてみたかったのではないでしょうか。

『MUSIC』では、この作品においての表現欲の丁寧な積み重ねが、結果的に前作との大きな相違になったのだと考えています。個々の好き嫌いはあっても、ジャンル自体に善し悪しなど無いので、変なこだわりは持たず活動しているんです。だから、楽器だけでなく人間を演奏するようなこのアルバムの楽曲やライブは、有意義な音楽に仕上がったかなと実感していますね。昔から世間の批評にはあまり耳を傾けないので、どう言われても心境の変化などは無かったですし、作風が大きく変わっても、自分自身は子どもの頃から蒙古斑一つ変色していない、というのが実情です。

 私は、事の顛末を想定して思念をしないので、何事にも恣意(しい)的な判断しか下せていないと思いますが、それは私の人間的な欠陥であると同時に、自身の創作活動にとって、尊重すべき大事な感性でもあると自負しているんです。一人間としての価値と、一音楽家としての価値が、私の場合は反比例しているような気がしますが、後ろは振り返らず、常に不可逆的な音楽家でいられたら、と日頃から志しています。

【プロフィール】
清 竜人(きよし りゅじん)
2009年3月、シングル『Morning Sun』でデビュー。「au Smart Sports」CMソングに抜擢されたこの曲は、全国FM局の75%、CS音楽専門チャンネルの全局がパワープレイに選出。彼に対する注目度の高さが話題となる中で、傑作の誉れ高いデビュー・アルバム『PHILOSOPHY』を同月リリース。現在までに4枚のアルバムと6枚のシングルをリリースしている。自身の作品のみならず、堀江由衣さんに提供した楽曲『インモラリスト』はオリコンチャートトップ10入りするなど、活躍の幅を広げている。
http://www.kiyoshiryujin.com

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