『ケトルVOL.50』(太田出版)
『ケトルVOL.50』(太田出版)
映画・演劇・ドラマ

『時効警察』出演中の吉岡里帆 「演出に身を委ねると自然に彩雲に」

Amazonより
『ケトル VOL.50』 オダギリジョー、三木聡、今泉力哉、吉岡里帆、大九明子、森ガキ侑大、磯村勇斗、轟夕起夫…ほか

霧山修一朗(オダギリジョー)と三日月しずか(麻生久美子)が、時効が成立した事件を“趣味で”解決する脱力系コメディーミステリー「時効警察」が、2007年以来12年ぶりに復活。第3シリーズ『時効警察はじめました』では、新たに吉岡里帆がメンバーに加わりました。

吉岡は、時効警察シリーズ総監督の三木聡と、昨年公開の『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』で一緒に仕事をしていますが、彼の演出にはどんな特徴があるのでしょうか? 吉岡は『ケトルVOL.50』でこう語っています。

「日常を大切にしていないと気づかない繊細なところを笑いの仕掛けにしていることが多いんです。監督と話していると、『何でだろう』という言葉がたびたび出るんですね。それはある人物の特定のクセであったり、同じ職業の人たちが決まって使う言葉だったり。生活していたら素通りしてしまうようなことにも立ち止まって、向き合って考えていらっしゃるんですよ。観察眼がすごく鋭くて、物語を紡ぎながら発見の一つひとつを組み込んでいるんじゃないかと思います」

吉岡が演じる彩雲真空は、霧山の時効捜査に羨望の眼差しを向ける新人警官で、「ガンバリマス!」が口癖という役どころ。今やドラマ、映画、バラエティに引っ張りだこの彼女だが、三木独特の演出は、学ぶことが多いようだ。

「演出家の方が台詞の指導をする時って、感情の込め方や、人物が考えていることの理解を深めるような言葉をかけてくださることが多いんですね。それはもちろん勉強になります。三木監督が特徴的だなと思うことは、声にも演出があること。台詞の音程が完全に決まっていて、『吉岡くん、さっきの高さでやってみくれる?』『もう少し高く』みたいな。音の高低や体の動きにものすごくこだわっていらっしゃって、それに委ねると自然に彩雲になっていくのを感じるんですよ」

三木監督の演出と向き合いながら、自身の中でも彩雲像を鮮明にしていった吉岡。彩雲の口癖の「ガンバリマス!」は、もしや監督から彼女に与えられたメッセージだったのかもしれません。

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