『ケトルVOL.50』(太田出版)
『ケトルVOL.50』(太田出版)
映画・演劇・ドラマ

『時効警察』で繰り広げられる怪事件 実際に起きた事件を題材にしたものも

Amazonより
『ケトル VOL.50』 オダギリジョー、三木聡、今泉力哉、吉岡里帆、大九明子、森ガキ侑大、磯村勇斗、轟夕起夫…ほか

現在、第3シリーズ『時効警察はじめました』(テレビ朝日系)が放送中の時効警察シリーズは、主人公の霧山修一朗(オダギリジョー)が、時効になった事件を“趣味”で調べる物語。シリーズのファンの中には、「現実でこんな事件が起きるわけない」と思っている方もいるのではないでしょうか。確かに「時効警察」というドラマはフィクションですが、繰り広げられる怪事件の中には、実際に起きた事件を題材にした回もあります。

例えば、1期第5話で被害者のピーナッツ・アレルギーを利用し、毒物などの証拠を残さずに相手を殺害した「本郷高志変死事件〈殺しのキス事件〉」。この事件は、2005年にカナダのケベック州で起きた出来事がベースとされています。ピーナッツアレルギーをもつ15歳の少女が、ピーナツ入りの菓子を食べたボーイフレンドとキスしたことが原因で死亡。本郷高志が殺害される手順は、この痛ましい事故がベースとなっていると言っても過言ではありません。

また、1期第6話では、時効になる直前で犯人が逮捕されるという「時効警察」では珍しい展開が生まれましたが、このストーリーのベースには、1997年、時効成立の11時間前に犯人が起訴されるという実話が。そして、1期第7話は言わずもがな、あの「三億円事件」がモチーフです。

ちなみに「時効警察」には、事件解決の手口までまるっきり同じ、という事件も登場します。それは、1期第1話冒頭に登場する「全裸の女泥棒」事件。全裸の女性が空き巣を続けるという、十文字が担当する不可解な事件ですが、三木監督曰く「犯人逮捕のきっかけも第1話と同じ」、つまり裸に興味のない子供が事件の証言者となり、犯人逮捕につながったそうです。

三木監督は『時効警察オフィシャル本』のインタビューの中で「現実にあったことを手がかりに、ズレていく」笑いを好む、と語っていました。たまたま起きた不可解なことや気になる言葉は日頃からメモに残しているそうです(諸沢が霧山に見せる「とりけものおどし機」も、三木監督が見つけたのだとか)。事実は小説より奇なり、なんて言葉もありますが、三木監督は日頃から不可解なことにアンテナを張っているからこそ、面白いドラマを作る上でのネタと遭遇する率も人より高いのではないでしょうか。

◆ケトルVOL.50(2019年10月16日発売)

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